【山行記録】 1年越しの悲願 薬師岳~五色ヶ原、立山縦走 ブログ友と行く1日目 〔2011.07.15〕
薬師岳は因縁の山と言っても過言ではない。
ちょうど1年前の同じ週、薬師岳に登るためにやってきた僕を襲ったのは膝痛の発症だった。
翌日になっても痛みがひく事はなく…最高の天気の下、泣く泣く撤退を強いられた苦い思い出が残る山域なのである。

そんな薬師岳に僕らは再びやってきた。今回はブログ友と共に。
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今回の縦走の概要は、折立から入山し、薬師岳、五色ヶ原を経て立山へ抜けるルートである。

1日目【赤線】 折立から入山し、太郎平小屋を経て薬師峠キャンプ場で一泊。
2日目【青線】 薬師岳へ登り、北薬師岳を経てスゴ乗越小屋にてテント泊。
3日目【緑線】 スゴの頭、越中沢岳を経て五色ヶ原へ。五色ヶ原山荘にてテント泊。
4日目【橙線】 獅子岳を経て、鬼岳、龍王岳を巻き立山へ。室堂ターミナルより下山。



総行程距離 約30km

累積標高差 +3350m -2300m 合計 約5650m


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2011年7月15日(金) 天候:晴れ
折立登山口往路 (折立~三角点~五光岩ベンチ~太郎平小屋~薬師峠キャンプ場)

・ 高低差、距離、コース概要は上記の通り。
・ 地図上の通し番号は、これからブログに添付する画像の撮影したポイント。




時は7月の3連休まで遡る。
世間一般では3連休。しかし、僕らにとってこの連休は少々事情が異なっていた。
と、言うのも、今回は嫁が公休と有給を繋げて4連休をもらってきてくれたため、僕らは最長で3泊4日の山行計画を組む事ができたのである。

しかし、いざ3泊4日と言われても、急な話だったためなかなか行き先を定める事ができずにいた。
何故ならば、通常3泊4日の日程を確保できる機会はそう多くはないため、普段から考えている山行プランは必然的に1泊や2泊程度のものがほとんどであり、突然に3泊と言われても、咄嗟に良いプランが浮かばなかったのだ。
そのため、ツイッターで何か良い山行プランはないかとフォロワーさんに尋ねる始末だったのである。


そんなツイッターでのやり取りの中で、ひょんなことからブログ友のしょももさんと一緒に薬師岳に登るプランが浮上したのである。
僕らは3泊4日で立山まで縦走し、しょももさんは1泊2日で薬師岳をピストンして下山するという日程だ。
しかも、最初に僕らが立山に車を置いていき、そこから折立までしょももさんの車に同乗させてもらうことで車の回収の問題がクリアされるという、まさしく僕らにとっては願ってもない申し出だった。


こうして、山行2日前になって急遽、ブログ友とのコラボ山行が実現したのである。




待ち合わせ場所は立山駅に5時。
ちなみに我が家から折立までが4時間半である。では立山ならば概算で5時間前後かかると予想し、午前0時に自宅を出発した。
しかし、道中は思いのほかスムーズに進み、4時頃に立山に着いてしまった…
睡眠時間が少なかったので、とりあえず仮眠をしながらしょももさんを待つ事に。


その後、だいたい約束通りの時間にしょももさんが到着。
車はブログで拝見していたので、駐車場に入ってきたときにすぐにわかった。

このあたりの様子はしょももさんのブログに詳しく書かれているので、そちらを参照のこと。


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7時前に折立に到着。(撮影地点1にて撮影)
昨年来た時は駐車場が車で埋まっていて路上駐車を強いられたのだが、この時間ならまだまだスペースに余裕があった。
それに連休に入る前日だったため、登山者が集中しなかったのも大きいと思われる。

ここの駐車場は有峰林道のゲートオープンと同時に入らないとすぐに一杯になってしまうので、早めに到着した方がいいだろう。


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それでは出発!(撮影地点2付近にて撮影)
最初はしょももさん、僕、嫁の隊列で歩いていたのだが、嫁だけペースが合わないので隊列変更w
僕、嫁、しょももさんの順番に変更させていただいた。
ペースのんびりですみませんでした。

ここを歩くのは、初めて来た時、縦走の時、そして今回と、実に3度目になる。
国内の登山道の中ではトップ5に入るほど好きなルートだ。
登山道の詳細に関しては過去のブログで詳しく触れているのでそちらを参照していただきたい。



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2時間弱で三角点到着。(撮影地点3にて撮影)
このあたりから植物の背丈が低くなり、展望が格段に良くなってくる。
しかしここの名称である 『三角点』 って、他に何か名前の付けようはなかったのだろうか…ww


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しかし最高の天気じゃないか。
初めてここに来た時も天気は良かったが、今回はそれをもはるかに凌駕する最高のコンディションだ。

はるか遠くに剱、立山が見えていた。あそこまで歩くのか…


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ワイワイと雑談をしながら登っているうちに足元が石畳に。
この感じ懐かしい、折立の登山道と言えばこの感じだ。


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日差しがきつくなってきた…(撮影地点4にて撮影)
ちょっとくらいガスってくれてもいいよ、などと贅沢な事をぬかしながら歩くw
そのくらい暑い。


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五光岩ベンチにて休憩。(撮影地点5にて撮影)
ここまでくれば太郎平小屋はもう目と鼻の先だ。


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薬師もよく見える。
ここまで来てなおこの天気とは…あまりに出来過ぎた話だ、何かオチがあるんではなかろうな…


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チングルマと薬師岳。
この辺りはチングルマが群生していた。
その他にも沢山高山植物が咲いていたのだが、テント泊装備でしゃがみこむのはかなりキツかったのでほとんど撮影していない。

しょももさんのブログで、道中の僕らの写真と、植物の写真が紹介されている。




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太郎平小屋到着。(撮影地点6にて撮影)
表、裏銀座方面も全然雲が出ていない、最高の展望だ!




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太郎平からのパノラマ。




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そして明日登る予定の薬師。
とりあえずここまでノントラブル、今回は無事登ることが出来そうだ。



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ここからのんびり昼食タイム。しょももさんから冷凍ゼリーをご馳走になった。
いつもなら山頂でもシャーベット状を保っているらしいのだが、この日はあまりに暑かったためか、かなり溶けていたようだ。
それでもキンキンに冷えたゼリーは美味かった!しょももさん、ご馳走様!


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その後、僕らはソフトドリンクで、しょももさんはビールで乾杯。


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昼食は太郎平小屋のラーメンを頂いた。
やはり山に来ると塩辛いものが美味い。




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お腹もふくれたので、そろそろテント場へ移動する事にしよう。


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祝前日なため、やはりそれほどテントの数はない。
これならある程度好きなところを選べそうだ。


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小さなテント村完成。(撮影地点7にて撮影)


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テントからの景色。
テントの入り口は原則風下に向けるものだが、僕らは大抵景色重視で決めている。(悪天候の時は別)
ここのテント場はお世辞にも景色が良いとは言いがたいが、それでもやはりテントの入り口からは山が見えたほうが嬉しいものだ。


テント設営したはいいが、テント設営直後はあまりに日差しが強すぎてテント内でくつろぐ事もできなかった。
しかもこの辺りは日陰もないので休めるところもない。(写真は夕方撮影したものなのでそこかしこに日陰があるが)
弱ったな…今日は睡眠不足だから昼寝したかったんだけど…
仕方がないので水場の周りの草むらで座って3人で雑談をしながら時間を潰す事にした。


その後、少し涼しくなったのでテントで昼寝。
1時間くらいは寝ただろうか?外も少しずつ涼しくなってきたので、のんびり夕食の支度に取り掛かる。




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夕食も終えて日没の時間になった。
テント場からはあまり景色が良くないので、カメラと三脚を担いで太郎平小屋まで。
ピーク時なら小屋の周りは宿泊客でいっぱいになるのだが、今回はやはり空いていた。
3連休が始まる明日から、一気に登山客が増えるに違いない。

肝心の写真は、雲が多くてあまり綺麗に撮れなかった。


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まぁ、あれだけの好天に加え、綺麗な夕焼けまで求めるのは贅沢が過ぎるだろう。
晴れてくれただけでも御の字だ。

木星の大赤斑のような夕焼けを見て本日の夕撮は終了。



帰りがけにふと水晶の方角を見ると、なにやら雲の中から怪しい光が!!



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おぉ…月かよ、ビックリしたなぁ…ww
光を確認してからカメラで撮影するまでに時間を食ってしまったので雲から月が出てしまったが、最初雲の中に月があって、それはそれは神秘的というか不気味だったのだ。
写真に撮れなくて残念…


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そう、この日は満月。
せっかくだから夜中に月明かりに染まる山でも撮りましょうということで、深夜に起きる事にした。
月の角度から考えて、満月なので午前0時には直上、2時くらいには多少角度がついて槍や水晶、鷲羽あたりが月明かりに照らされるはず。
ということで深夜2時に起きて写真撮影をすることに。




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そして深夜2時。
控えめに鳴らした携帯アラームで目を覚ます。空は晴れ渡っており、月が煌々と辺りを照らしていた。
しょももさんと2人、そそくさとテント場を後にする。


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太郎平小屋まで行くのは面倒だったので、途中の木道で撮影を開始。


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少し進むと槍が見えるようになる。


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槍ヶ岳。


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黒部五郎。


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水晶。


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そして薬師。
近いだけあってやはり薬師が一番綺麗に写っている。

月明かりが強いと必然的に星の撮影には支障が出るが…山は綺麗に写る。
新月が良いか、満月が良いか。好みは分かれるところだが、個人的には満月が良いかなぁと思う。
星はこう言っちゃ何だが、どこからでもほとんど同じように見えるけど、山は例えば、ここから見える薬師岳はここからしか撮れないから。

まぁぶっちゃけ、半月やら三日月やら、中途半端でなければどっちでもいいやww


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この日はしょももさんと2人で撮影する事ができて楽しかった。
ごく稀に同じように撮影している方にお会いする事もあるが、深夜の撮影は大概孤独だから。
テントを開けた時点で雲が多少出ていたりすると、面倒になって外にすら出ないことも非常に多い。
今回は天気も良かったし、退屈することなく撮影できたし、いい事ずくめだった。

2人で撮影する事およそ1時間。そろそろ起床予定時刻だ。テントに戻ると嫁も起きていた。
朝食を摂り、テント撤収準備を開始する。



こうして僕らの1日目は終わり、2日目の朝が始まろうとしていた。
ここまでは言わば序の口、本当に大変なのはここからである。
今のところ何の予兆も出てはいないが、果たして僕の膝はあと3日、もってくれるのだろうか?そして天候は??

大本命の薬師岳に登り、まだ見ぬ縦走路へと足を踏み入れる2日目の幕は静かに上がろうとしていた。





薬師岳~五色ヶ原、立山縦走 2日目に続く




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by misawa_re7 | 2011-08-05 22:19 | 山行記録 2011


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