【山行記録】 ブログ友と行く 2011年2度目の涸沢 後編 〔2011.06.04~05〕
今年に入って2度目の涸沢の朝は、清々しい青空に包まれていた。
目的地は涸沢岳、未踏ルートである小豆沢は果たしてどのような表情を僕らに見せてくれるのだろうか?
ブログ友と行く涸沢山行、2日目の幕が上がる。
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2011年6月4日(土) 天候:晴れ
涸沢岳往復(涸沢ヒュッテ~小豆沢~穂高岳山荘~涸沢岳)

・ 高低差、距離、コース概要は上記の通り。
・ 地図上の通し番号は、これからブログに添付する画像の撮影したポイント。




僕らは過去2度に渡り、残雪の涸沢を訪れている。

まず涸沢を体験するために登った昨年の涸沢
そして経験と準備を整え、満を持して臨んだ今年の涸沢

しかし、涸沢よりも上を目指したそれらのチャレンジは、結果として北穂高岳撤退という無残な結末を迎えることとなった。
そこに僕らの失敗があったとするならば、それは涸沢岳の存在を失念した事にある。
ただ単純に涸沢よりも上を目指すのならば、涸沢岳から始めるのが最も妥当な選択肢だったろう。
だがそれに気付いたのが下山した後だったのはあまりに皮肉と言わざるを得ない。

次に登るのならば涸沢岳。それは失敗を経て学んだ僕の結論だった。
しかし残念ながら年内のリベンジは無理だろう、そう思っていた僕にとって、今回の涸沢山行はまさに助け舟だったと言える。
涸沢岳へのルート確認。それが今回僕が自分に課した、最大にして至上の遂行目標であった。



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こうして僕は再び涸沢の地を踏み、白い穂高の峰々を見上げていた。(撮影地点1にて撮影)

今回見上げるのは前回の北穂高岳と違い、涸沢岳、小豆沢。
北穂高岳と違い豊富にトレースもあれば、斜度も緩い(ように見える)



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そして今回のパートナーは嫁ではなくブログ友のもおすけさんとウニゾーさん。



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予想以上の好天に、テンションが上がる、いざ涸沢岳へ!!
僭越ながら、先頭は僕が切らせていただく事になった。



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じわりじわりと高度を上げていく、このあたりはまだ全然斜面が緩いので身体がラクだ。(撮影地点2付近にて撮影)

もおすけさんは対紫外線フル装備。
よくよく考えたらうちの嫁は、日焼け止めは塗る以外はまるっきり無防備である…



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青空に飛行機雲。穏やかな空だ。



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3分の1ほど進んだところで一旦休憩。
斜面が緩いうちに休憩しておかないと、上部は斜度が急すぎて立ち休憩を余儀なくされる事になる。



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高度を上げるに従い、その景色もだんだんと迫力を増して行く。(撮影地点3付近にて撮影)
全くの快晴というわけにはいかなかったが、元々の天気予報も決して最高というわけではなかったので、これで十分。
むしろ過ぎたご褒美だ。



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そして最後の1登。(撮影地点4にて撮影)
最上部は急激に斜度が増しているが恐怖は無い。やはり前回の北穂高岳のシリセードが効いている。
万が一足を滑らせたとしても、確実に停止させられる目算がある以上、いかに雪の斜面とてデカイだけの滑り台に過ぎない。

うん、これならば嫁でも大丈夫だろう。
前回の北穂高岳と照らし合わせてみてもお釣りが来る。
あとはGWの時期に登るならば雪の状態との対話が全てだろうな、そんな事を考えながら最後の急登をじわじわと登っていく。



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振り返るとちっちゃく涸沢ヒュッテ。
結構登って来たんだなぁと再確認、穂高岳山荘は目と鼻の先だ。



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そして穂高岳山荘到着!(撮影地点5にて撮影)


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そして皆で記念撮影。
良いね!最高に気持ちいい。



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ずっと見上げていた前穂がずいぶん目線位置に近づいた。
荒々しい山容が美しい。


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そして奥穂方面。
随分と雪はなくなっているが、それでも2箇所ほど危険な雪面があるとのこと。
まぁ僕は今回こちらには用がない。それに岩場が苦手な嫁には厳しいルートだろう、いつか登れる日は来るのだろうか??




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穂高岳山荘からのパノラマ





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休憩した後、本日の目的地、涸沢岳へと足を向ける。
ここからの景色で大満足で、正直涸沢岳自体はどうでもいい気分だったのだが、とりあえずピークまでは行く事に。
ここから先は岩場になるのでアイゼンを外してトライ。


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飛騨側は風が強いのか、ほとんど雪が無い。(撮影地点6直下にて撮影)
この時期だとほぼ夏道と思ってもらって支障は無いと思う。
部分的に若干雪は残っているが、アイゼンが必要なほどでもない。


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涸沢岳山頂を無事踏んだ二人。(撮影地点6にて撮影)
最高の景色を山頂から満喫している2人を尻目に、僕は山頂直下、5mほど下の岩場を最終到達地点とした。
何故山頂を目前にしながら、それを踏まなかったのか?
それを説明するにはほんの少し過去に遡らねばならない。

僕はかつて一度だけ、僕も嫁も2人共登った事の無い山に単独で登った事がある。
詳しくは過去ブログ参照のこと。

単独で山頂を踏んだとき、僕が得たのは充足感でも満足感でもなく、虚無感とちっぽけな罪悪感だった。
元々夫婦2人で一緒に始めた山登りである。それを僕1人が先んじて未踏ピークを踏むという行為は、いわば抜け駆け以外の何ものでもない。
もちろん嫁はそれを責めはしないだろうが、僕自身の矜持がそれを許さなかった。
それ以来、僕はやむをえない事情が無い限り、未踏のピークは可能な限り嫁と一緒に踏む事を心に誓ったのである。


今回、これほどの最高の天気、そして最高に楽しい雰囲気の中、僕1人がピークを踏まないという行為は果たしてどうなんだろうかと悩んだ。
仮に僕が僕の正義を貫いて、山頂を踏まなかったからと言って誰も得をするわけではない。
僕自身の矜持など、他人からしてみれば瑣末な事だろうし、むしろそれは単に和を乱す行為ではないか?
そう考えれば、素知らぬ顔をしてピーク一緒に踏み、喜びを皆で分かち合ったほうが良いのではないだろうか?
いや、そもそも悩む事自体が間違っている。それが最良であることくらい誰の目にも明らかであろう。

しかし結果として2人にはご理解いただくことができ、僕は僕のわがままを通す事ができた。
大変申し訳ない事をしたと思うが、僕のつまらない意地にお付き合いいただいた2人には心から感謝したい。






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僕の大好きな鷲羽、先日登った笠ヶ岳もバッチリ見えている。



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奥穂方面のパノラマ。


と、言うか、山頂を踏まずともこれほどの絶景を拝む事ができたのだから十分満足だ。
涸沢岳の山頂は、来年以降、また嫁と一緒に来た時に踏む事にする。




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GWに途中撤退する羽目になった北穂高岳を臨む。
明日天候がよければ登る予定だが。


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奥穂を眼前に、ゆっくり下っていく。



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その後、穂高岳山荘でのんびり休憩した後、下山する事に。
今回の小豆沢も、前回の北穂同様、ガッツリシリセードで下るつもりだった。
なので僕はこの時点でカメラをザックにしまってしまった。それ故、これ以降写真が全く無い。シリセード中の模様は

もおすけさんが詳細に、ウニゾーさんがコミカルにまとめてくれているのでそちらを参照のこと。



その後テントに戻り、のんびりしているとサブちゃん合流。
涸沢ヒュッテのテラスを借りて、4人で宴会をする事に。皆で食材を持ち寄って飲んで食べて大はしゃぎww
思い切り楽しんでたので、このあたりの写真は全然ございません。

昼の宴会の後は各自テントに戻って一休み。
今日登って来たばかりのサブちゃんは、なんとボードを担いできていたので、上まで登って滑ってくるとのこと。
ここまで登ってくるだけでも十分疲れるのに、とてもパワフルな兄貴である。

そして夜は僕のテントに入り4人で宴会。
翌日北穂に登る予定なのに9時くらいまで騒いでたかな…周りのテントの方スミマセン。
そんなこんなでだいぶ端折ってしまったが、2日目は終了。












そして3日目











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なんと朝から雨。時折ザーッと降る場面も。上はガスってしまってほとんど何も見えない。
一応登る準備をして小屋で待機してみるもコリャだめだ…出発予定時刻を1時間程過ぎたところで北穂中止を決定。


その後、ウニゾーさんのテントが吹っ飛ばされたり、愛用していたリラックマの敷物が吹き飛んでなくなってしまったり。
ドタバタしながらもなんとかテントを撤収し、下山準備完了。
本当ならば僕は暇人なのでもう一泊して翌日北穂を目指しても良かったのだが…
この時点で体調があまりよろしくなく、一気に口内炎ができるなど少々胃も荒れ気味だったこともあり、その日のうちに撤退する事に。



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山バカトリオこと、もおすけさん、サブちゃん、ウニゾーさん
ちなみにもおすけさんはこの後も涸沢に残り、翌日北穂アタックを敢行したそうな。


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そんでこっちは野郎三人組。
ていうかテント撤収完了してから晴れてくるとか嫌がらせかよと…まぁ今更遅いわけだが。




こうしてブログ友と行く、涸沢1泊2日の山行は幕を閉じた。
まぁここから上高地までの下山路のレポは、辛い事以外は特にこれと言って代わり映えしないので、ここはあえて割愛させていただくw
今回登ってみた感じ、涸沢岳の難易度は北穂高岳よりは易しいものと感じた。
GW後の人が少ない時期でも、北穂高岳よりもこちらのほうがトレースも期待できるし、そういう意味でも登りやすいだろう。
今回北穂の上部の状態を確認できなかったのは残念だが、また次回来る時にはとりあえず涸沢岳からトライしてみることにする。


以下私信。
あまりに突然の参加でしたが、大変楽しい2日間でした。もおすけさん、サブちゃん、ウニゾーさん、どうもありがとうございました。
それとサブちゃん、写真少なくてゴメンナサイ…
また是非とも機会がありましたらご一緒させてくださいね。


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by misawa_re7 | 2011-07-11 22:08 | 山行記録 2011


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