【山行記録】 冬山シーズン到来 積雪初期の燕岳の登山道の状態
見事なまでの秋晴れが続いた2010年11月の第一週。
その突き抜けるような蒼い空に、羨ましさと歯がゆさを噛み締めながら泣きそうな思いで仕事に明け暮れ、そして迎えた週末の日曜日。
天候は徐々に下り坂との天気予報に軽く肩を落としつつも、積雪の燕岳に行ってきた!
f0222003_15391374.jpg




先日伊吹山のブログを書いてから1週間。
仕事が忙しいのと、精神的に余裕がないのとで、なかなか思うようにブログの執筆が進まない今日この頃。
ちなみに、現時点で未だにブログにアップできていない山行記録は、赤岳、空木岳、尾瀬の至仏山、燧ヶ岳の3山行、計4座に上る。


そんな最中、11月7日(日)、遂に雪山シーズンが到来した、積雪の燕岳に行ってきた。


順番でいけば、本来ならばまずは赤岳の山行記録をアップすべきなのだが…
しかし、せっかく積雪初期の燕岳を登ってきて、新鮮な情報を持っているというのに埋もれさせてしまうのは勿体無い。
順番で行くと僕が燕岳の山行記録をアップするのはまだまだ当分先になるだろうから、その頃にはもう情報としては何の意味も成さない。
せっかくの旬の情報だ、新鮮なうちにブログとして美味しく料理してやるのが良策だろう。
まぁ詳しいレポートはまた後日アップするとして、とりあえず今回行った燕岳の登山道の状態を簡潔にアップしておこうと思う。
少しでも参考になれば幸いである。



ただし、前提条件としてこれはあくまでも僕が登った日の状況に過ぎない。


雪山、特に積雪期初期はたった1日で山の様相は一変し、全く別世界に変わることもザラである。
これから書くブログは、あくまでも補助的な情報として参考程度に活用していただけるようお願いしたい。
これにより、万が一不測の事態が発生しても当方は一切責任を負いかねるので、その点だけは十分留意して頂けるようお願いします。



f0222003_16153196.jpg
2010年11月7日(日) 早朝4時の中房温泉の気温 3℃前後。

事前情報として、燕岳の今年の初冠雪は10月27日。
11月3日以降は秋晴れの快晴が続いていた事を考えると、この段階で積もっている雪は10月27日~11月3日の間に積もったものが、徐々に解けてきたものと推測される。
色分けした登山道の状況の内訳は以下の通り。

緑線:ほぼ無雪
黄線:5割が積雪、もしくは凍結
青線:8割が積雪、もしくは凍結
赤線:ほぼ積雪


無論これはあくまでも今回の状況であり、常にこの限りではないが、積雪量は概ね色分けした区間に比例して増えていくものと思われる。


f0222003_16295286.jpg
まず第二ベンチ付近の写真。
登山道からここに至るまではほぼ無雪だが、1,2箇所日陰の階段が若干凍結していた。
第二ベンチ直下、荷揚用ケーブルの支柱のあたりもちょうど一日中日陰になっているのか、やや雪が見られた。

第二ベンチ以降は徐々に雪の量も増えていく。
第三ベンチに至る頃には日の当たる場所は雪が無く、日陰や樹林帯は溶けた雪が凍結している状態がおよそ半々くらい。
斜度がある場所には階段が設けられているので、必ずしもアイゼンは必要ないとついつい思いがちだが、その階段こそむしろ非常によく凍結しており、慎重に登らないと足を滑らせて危険だ。

このあたりの登山道は圧雪と昼間の融雪による凍結がひどく、残雪期の登山道にイメージが近い。
日中に登る場合は雪が腐ってシャーベット上になっていることも多いが、早朝に登る場合はほぼ間違いなく凍結している。
ちなみに今回に限っては凍結箇所は5割ほどだったが、積雪量が多い場合はもっと凍結箇所が増えることも予想される。
危険と感じたら早めのアイゼン装着をオススメする。


f0222003_16524760.jpg
ちなみに僕らがアイゼンを装着したのは第三ベンチと富士見ベンチのちょうど中間あたり。
このような写真しかなくて申し訳ないが、地図で言うところの黄線と青線の切り替わりのあたりがこのような状態だ。
白く見える部分は、雪というより凍結した氷。残雪期を髣髴とさせる。


富士見ベンチを過ぎると概ね凍結路と化した。
まぁもちろん登る前後の積雪の状態にもよるが、このあたりではもうアイゼンを装着しておいた方がいいかもしれない。


f0222003_16561433.jpg
合戦小屋の積雪状態。
ここで概ね10cm~20cm程度の積雪だったろうか。
これからのシーズン、ここよりも上はほぼ積雪していると考えて間違いないと思う。
合戦小屋の小屋番の話でも、「小屋より先は迷わずアイゼンの装着を勧めるが、小屋より手前は少々迷う」 と言っていた。
合戦小屋を境に、上は安定して積雪しているのに対し、下は融雪による凍結の状態が刻々と変わるので難しいということだろう。


f0222003_1742445.jpg
合戦小屋のすぐ上の登山道の状態。


f0222003_1745651.jpg
稜線の登山道の状態。
2489m小ピーク直下あたりの写真だったと記憶している。
小ピークから燕山荘までの稜線が、目算だがおおよそ30cm~50cm程度の積雪だった。
積雪量自体は多い箇所だが、基本的に燕岳は登山者も多いし、燕山荘のスタッフがトレースをつけてくれるので、ラッセルの心配は無い。
とはいえそれはあくまでも積雪期初期の話で、燕山荘が閉まる11月末から正月営業までの期間に関しては保障しかねる。


f0222003_1793368.jpg
燕山荘から燕岳までの稜線はこのような感じ。
風が強いためか、こちらの方が積雪量は少ない印象を受けた。
吹雪かれると大変危険な場所ではあるが、迷いそうな場所には一定間隔で旗が立てられている。
トレースもしっかりしているので、好天であれば何ら問題はない。
が、一度吹雪けばトレースもあてにはできないし、必ずしも旗も目視できる状況にあるかどうかはわからないのであくまでも補助として考えておくのが妥当だろう。

なお、便宜上ピッケルを持って歩いてはいるが、好天時に至っては正直なところピッケルは要らないと思う。
滑落するような危険な場所はほぼないに等しいし、突くとサクサク埋まっていくピッケルよりも、スノーバスケットをつけて沈まないようになっているストックの方がよっぽど歩きやすい。
収納するのが面倒だったので、僕らはストックを燕山荘にデポしてきたのだが、若干後悔w

f0222003_1725399.jpg
さて、残すところ燕岳直下である。
このあたりはどういうわけか積雪があまりなく、地面が露出している場所が多かった。
風が強いから雪が積もりづらいのか?ともかくこのへんは融雪が早いようである。
斜度はまぁそこそこ、危険な場所もそれほどないが、山頂は狭いため荒天時には風には注意した方がいいかもしれない。



そんなわけで、今回登った積雪期初期の燕岳の登山道の状態は以上である。
この日の模様はまたブログにてアップするので、気長にお待ちいただけると助かりますww


ただ、重ね重ね言うようだが、これはあくまでも僕が登った日の状況に過ぎない。

冬山は刻一刻とその様相を変え、絶対というものは存在しない。
それをよく留意した上で、少しでも燕岳に登るための参考にしていただければ幸いである。



追記

登山道の情報は燕山荘のHPか、直接電話で問い合わせる事ができます。
今年は11月23日まで小屋も営業しており、その間であれば最新の情報を入手できるので、入山の際は燕山荘まで問い合わせを。

燕山荘HP
http://www.enzanso.co.jp/sansou/index.html

燕山荘スタッフブログ
http://tubame1921.blog98.fc2.com/

燕山荘直通電話
TEL:090-1420-0008



↓ 燕岳に行く行かないは別として、少しでも参考になったら是非ポチっと一票よろしく (-´▽`-)

人気ブログランキングへ にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ

by misawa_re7 | 2010-11-09 17:43 | 山行記録 2010


<< 【山行記録】 こんなはずじゃな... 【山行記録】 思いつきで突然に... >>