【道 具】 INTEGRAL DESIGNS 〔インテグラルデザイン〕 シルウイング
先日の甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳の1泊山行のテント泊は、甲斐駒ヶ岳から下山してすぐに夕立が降り始め、その後多少雨間はあったものの、朝方まで終始雨が降り続く散々な天気だった。
そもそも最初から悪天を想定して行った山行だったのでそれほど苦ではなかったのだが…
しかし、もっと雨のテント泊を快適にすることはできないかと雨が降りしきる中考えた結果、思いついたのがタープの購入である。
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そもそも、何故突然タープの購入に踏み切ることになったのか?
それは甲斐駒ヶ岳から下山後、夕立の中テント内で夕食の調理をしていた時の事である。



外はバケツをひっくり返したような大雨。
当初の予定ではテントの脇で調理をする予定だったのだが、とてもそれが許される天候ではなかった。

テント内での調理ということで、よほど換気には気を遣わなければならないわけだが、
この日の献立はご飯、ピーマンとミョウガの塩昆布和え、麻婆春雨、お茶。
ご飯はアルファ米ではなく、一から炊かなければならなかったし、麻婆春雨もお湯を沸かして調理をしなければならない。
その後お茶を飲むためのお湯も沸かさなければならない事を考えると、2つのガスストーブを20分近くフル稼働させねばならなかった。
そもそもテント外での調理を前提としていた献立だけに、テント内での調理時間や換気の事などは全く想定の範囲外だった。

そもそも、僕の使っているモンベルのステラリッジは換気効率が良い方ではない。
これだけの煮炊きをテント内でするとなれば、入り口全開は最低条件で、それですらも休み休み調理しなければ精神衛生上よろしくなかった。
だが、前述したとおり外は雨。
この手の形状の一般的な山岳テントの場合、フライを全開にすると盛大に雨がインナーテントに吹き込む事になる。
夕飯が調理できないのは困るが、かといってテントが水浸しになってしまうのも困ってしまう…。

どうしようか悩んでいるうちに、外の雨は徐々に弱くなり、やがて綺麗さっぱり止んだのである。
おかげさまでこの日はなんとか夕飯にありつくことができたのだが、しかし僕の中に大きな課題がひとつ残った。


フライを全開にしても雨が吹き込まない方法はないだろうか?


これは何も雨中の調理に限った話ではない。
例えば暑い夏の夜、入り口のフライを全開で寝たとする。
ところが突然夜中に大雨が降ってしまったら?
雨音ですぐに目が覚めればいいが、気付くのが遅かったり、最悪気付かなかった場合、テントは水浸しになってしまう。
そんなこと、そう頻繁にあることではないが、雨中のテント泊を少しでも快適に過ごすためにはやはり何かしらの対策を講じねばならない。




そこで、僕が目をつけたのはタープである。
タープといえば、よくキャンプ場でテントの横に張ってある、一枚布をポールや細引きで固定してあるものの総称だ。
テントよりも広い空間が確保できること、またその手軽さから、キャンプの食卓の日除けや、ちょっとした休憩スペースの確保など、幅広い用途で使用される、テントに並ぶ代表的なキャンプ用品の一つである。

中でも、僕がいつもお邪魔させていただいているブログ、 『おそとであそぼ♪』 のYUKAさんが以前ブログの中で紹介していたシルウイングというタープに着目した。

YUKAさんはブログの中で、テントと連結して非常に広い前室を構築するような形の使い方をされていた。
キャンプ場などでは非常に有効な使い方かもしれないけど、山の狭いテント場ではさすがに怒られるだろうなぁ…と思い、その時僕の中では購入意欲には繋がらなかった。
しかし、ここにきて雨対策を考える上で、実はこのタープというアイテムを使えば一挙に問題を解決できるのではなかろうか。
それに問題となっている設置スペースも、設営の仕方次第では何とかなるのではないかと考えたのである。


そんなわけで実際に購入し、先日燕岳の麓の中房温泉のテント場で試してみる事にした。(燕岳のレポはまた後ほど…)
要するにこういう使い方をしようと考えたのだ。


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つまりタープが必要以上に前面に張り出さないように、その大部分をテントに被せてしまうのだ。
そして必要な分だけ、日除け、雨除けを兼ねた庇として前面に張り出すのだ。

フライ単独だと、どうしても入り口側にも雨水が流れ落ちてきてしまうのに対し、こうすれば、降った雨はタープを伝って外へ流れていくので入り口に雨水が流れ込む心配がなくなる。
庇としての効果も十分で、よほど横風で雨が吹き込まない限りは、フライの前室部分を全開にしたとしても何ら問題はない。
一晩中雨が振る中、フライの入り口を全開にして寝たのだが、全く問題なかった。(シルウイング自体の撥水性が低下すればさすがに一晩中の雨では浸水する可能性は否定できないが)
靴や調理器具などを置くのはもちろん、フライを全開にしてここで調理が出来るくらいの雨除けスペースが確保できた。
実際、このスペースで調理を試したが、雨は吹き込まないし、換気も気にする必要がない。
タープまでの高さも十分あるので、よほどガスストーブの取り扱いをヘマしない限り問題はないだろう。
そして何より、設営面積は最小限に抑えられているので、山の狭いテント場でも何とか設営する事ができそうだ。

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ちなみに収納サイズは写真の通り。
重量は340g(カタログ値)と非常に軽量。
専用のポールは付属せず、トレッキングポールを流用すれば無駄な荷物を省く事が出来、一石二鳥だ。



非常に良いことづくめなアイテムだが、山で使用するにあたっては、ひとつ懸念材料がある。
テント場によっては設置面積の問題も顕著に出てくるだろうが、最も問題なのは耐風性である。
稜線のテント場や、荒天時に、果たしてこのタープ、風に耐えうるのかという疑問が残る。
まぁこればっかりは実際に試してみるわけにもいかないので、フィールドテストを繰り返していくうちにいずれ明らかになるだろう。

ともかく、今のところ1回の使用ではあるが、手ごたえは十分である。
設営が一手間ではあるが、一度設営してしまえば快適なテント泊が約束されるのだから安いものだろう。
これから夏山シーズン、山のテント泊では雨との遭遇は避けられないだろうから、良い買い物をしたと思う。
今後の活躍に期待…ではあるが、そもそもコイツが活躍する必要のないくらい晴れが続いてくれたらいいのになと思う今日この頃…


↓ タープ、山でも普通に使えるかもしれませんね。参考になったら是非ポチっとしてください(*´∀`*)

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by misawa_re7 | 2010-07-12 19:52 | 道 具


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