【山行準備】 梅雨の3000m峰へ 甲斐駒ヶ岳 仙丈ヶ岳
先日のブログの予定通り明日仙丈、甲斐駒へ出発する!
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今回の山行は、当初からブログで触れている通り天候が期待できない。
天気予報では大方曇りの予報であるが、たとえ下界では曇りでも、標高3000mともなれば必ずどこかのタイミングで雨が降ると思って間違いはないだろう。
今回の参考のテーマを雨天の3000m級と定めた以上、多少なりとも降ってくれないと興醒めではあるが…
かといってあまりに天候が崩れるのも歓迎できない。
そういう意味では、適度に雨を体感できる程度の雨量が最も望ましい。
まぁそんなわけで、今回は雨が降ることを前提の準備をしなければならない。




とりあえず雨と言われてまず連想するのは 『レインウェア』 だろう。

僕らがレインウェアを購入したのは昨年の9月。
実質、雨の時に使用した事があるのは一度だけだが、冬期には雪山のアウターとして獅子奮迅の活躍を見せた装備でもある。
一般的にレインウェアは雨を撥水してナンボの道具だが、レインウェアの撥水力を低下させるには2つの要因がある。
ひとつは汚れ、そしてもうひとつは擦れである。

汚れに関してはその都度洗っているので心配ないが、冬の間何度も使用した関係上、各部が擦れて撥水力が低下している可能性は高い。
とりあえず明日の用意として、まずはレインウェアの手入れから入る事にした。


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まず最も手軽に撥水力を回復させるため、シリコン系の撥水スプレーを塗布する。


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レイングローブも重要なアイテムのひとつ。
雨に降られると、特に手足の末端が冷えやすいため、手足は確実に保護しなくてはならない。
そんなわけで、レイングローブにもしっかりスプレーする。


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スプレーが乾いたら、低温アイロンをかける。
この低温アイロンをかけるという行為、僕は今まで撥水スプレーを馴染ませるための行為だと思い込んでいた。
まぁ多少はその意味合いもあるのだろうが、実際の正解はこうだ。

元々レインウェアの表面には撥水基と呼ばれる目に見えぬミクロの突起が存在する。
この突起が水の粒子を弾くため、レインウェアの撥水力が保持されている。
しかし例えば油や泥などの汚れがこの突起を埋めてしまったり、あるいは切れや擦れなどでこの突起が倒されてしまうと、撥水基は水を弾くことができなくなり、生地に水が浸透してしまうのだ。
つまり、撥水基が倒れたままの状態では、レインウェアはその撥水力を発揮する事が出来ないのである。

そこで、撥水基を再び立ち上がらせるには、まず汚れを取り除く事。
そして汚れの無い状態で熱を加えてやると、撥水基が再び立ち上がるというのである。
つまり低温アイロンをかけるという行為は、撥水基に熱を加え、倒れてしまった撥水基を立ち上がらせるという意味があったのである。


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そんなわけで、どんどん立ち上がれ撥水基よ、ってなもんでグローブもアイロンがけ。




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ちなみに涸沢の雪上訓練の際に、穴ぼこだらけにしてしまった僕のレインウェアを覚えておられるだろうか??
涸沢でこさえた2つの大穴のほかに、北横岳にスノーシューイングした時にもひとつ穴を空けているため、僕のレインウェアのパンツには、合計3つも穴が空いている。
リペアする予定でリペアシートとゴアの裏張りを購入してあったのだが…


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先日samanthaさんのブログでモンベルのレインダンサーパンツが破格で売っているとの情報を知り、6000円ぽっきりでゴアテックスのレインパンツを買えるのならと、さくっと購入してしまった。
僕のミズノ ベルグテックレインストームはそもそも新品価格が上下セットで12600円。
まともにゴア製品を買おうとすれば、パンツしか買えない値段だが、かといってパンツしか破れていないのに全部買い換えるのもバカらしいと思っていたところだったのだ。
そんなわけで、僕のレインウェアはパンツだけモンベルのゴアという豪華仕様になったwww




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レインウェアに続き、登山靴もしっかり手入れをしなくてはいけない。
仮に雨が止んだとしても、地面はぬかるんでいるだろうし水溜りもあろう。
どちらかというと足元の方が過酷なのだから、手入れもそれ相応にしなければならない。

いつものように乾かしてからブラッシングと汚れの拭き取りは済ませてあるので、コロニルワックスを吹いてしっかりブラッシング。
あとは撥水スプレーをして終了だ。
僕のハンワグ マウンテンライトは皮とナイロンのハイブリッドなので、手入れに統一感がなくて難しいっちゃ難しいww
まぁナイロン部にも気にせず皮のワックスをかけてしまうし、手入れといっても案外大雑把なのだが…。



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続いて追加装備。
今回は雨ということもあり、化繊シュラフ一枚での宿泊になる。
僕は高校山岳部時代、ずっと化繊シュラフ一枚で寝ていたから全く問題ないが、嫁にとっては未知数だ。
ここ最近の気温自体は真夏に近く、寒さに関しては心配していないのだが、しかし寒がりの嫁の事だから万が一寒くて寝れないなんてことになったら面倒である。

というわけで念のためモンベルのウォームアップシーツと、クリマプラスのテントシューズを追加で購入した。
ま、当然暑がりの僕の分はナイww
テントシューズに関してはダウンの象足を持っているが、この時期にそこまで大げさなものは必要ないだろう。
それに天候は雨。濡れてしまったら性能低下著しいダウンよりも、とかく保温に関しては化繊の方が信頼性は高い。
ていうか、ダウンは濡れると臭いからあんまり雨の降るシーズンは持ち出したくないというのが本音である。


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最後に、雪渓対策として簡易アイゼンを用意。
このサイズのやつは4本爪というのが一般的だが、モンベルのは8本爪がある。(面倒なので以後4本と呼ぶ事にする)
まぁだからといって、所詮このサイズのアイゼンは簡易アイゼンなので、爪が多かろうが少なかろうが知れているのだがww

最後まで6本爪と迷ったのだが、どちらにしても6本も4本も雪面にフラットに足を置かなければ効かせられない以上、運用面で大差は無い。
それならば下手に重量と容積のある6本よりも軽量コンパクトな4本の方が有効と判断したのである。
そもそもそれほど大規模な残雪や凍結路ならば12本を用意する。
所詮保険として所持するものなのだから嵩張らないに越した事はないだろう。




と、いうわけで、対雨装備の準備と手入れは抜かりなく完了した。
あとは当日の天候、そして僕らの体力との相談になるだろう。

しかし今回の天気予報を見るに、僕が一番危惧しているのは雷雨である。
初日の20日は朝一番のバスで北沢峠に入り、そこでまずテント設営をしてから登り始める関係上、出発時間が遅くなってしまう。
梅雨で雨続きの天候を予想していたので、当初はそれほど雷雨の危険性を考慮していなかった。
しかし停滞する梅雨前線に大陸からの寒気、それに当日20日の南アルプス周辺の天気予報では昼には晴れ間も見えて気温も32度まで上昇する予報であり、雷雨の発生する条件は整っているのではなかろうか?
僕はあまり気象や天気図には詳しくないが、逆にその程度の知識だからこそ、状況的に雷雨の可能性を否定できない。
3000mの稜線で雷に遭遇したら命はない。
早期撤退を視野に入れつつ、慎重に状況判断をしていきたいと思います。


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by misawa_re7 | 2010-06-19 23:30 | 山行準備


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