【山行記録】 GW登山 涸沢再び! 残雪の涸沢カールへ 往路前編
忘れもしない、4月28日。
意気揚々と上高地入りしたものの、雪崩の危険による通行止めにて足止めされ、一歩も前に進むことなく撤退し、12000円もの大金をドブに捨てた先日の惨劇は、僕にとって 『涸沢の悪夢』 と言うべき忌まわしい記憶であった。
そしてその時誓ったのだ。必ずGW中にまた再び涸沢に来るのだと。
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2010年5月4日 天候:晴れ
上高地~涸沢ルート(上高地~明神~徳沢~横尾~本谷橋~涸沢ヒュッテ)

・ 高低差、距離、コース概要は上記の通り。
・ 地図上の通し番号は、これからブログに添付する画像の撮影したポイント。




くどいようだが、僕にとって涸沢撤退は非常に衝撃的な事件だった。
そもそもこの時期に降雪、積雪、そしてよもや雪崩で通行止めになるなど、全く考えもしなかったからだ。
しかしそうやって焦らされた分、僕らの涸沢に対する挑戦心は余計に駆り立てられた。
そして、また再び僕らは上高地の地へ足を踏み入れたのだった!

余談だが、当初の予定では4月30日に金峰山、5月3日に蓼科山へ登る予定だった。
先日のブログにアップしたとおり、金峰山は無事登る事ができた。では蓼科山は??

結論から言おう。


蓼科山はヤメたヽ(´Д`)ノ


ブログにも予想という形で書いてはいるが、登らずしてやめた理由はやはり体力的な問題だ。
実際に予定通り4月30日に金峰山に登り、5月の1,2日と横浜の友達のところで遊び呆けていたわけだが、やはりどう考えても3日の早朝に友達の家を出て、蓼科山に登って自宅に帰って翌日涸沢というスケジュールはあまりにタイトすぎた。
30日の金峰山、1日2日の横浜と連続で体力を使っている状況で、そもそも立て続けに蓼科山に登るメリットはあるのだろうか?
体力を回復する間もない、そのようなコンディションで涸沢に行く事はとても安全とは言い難い。
確かにGW中に金峰山ともうひとつくらいは百名山を登りたいとは思ったが、いわばメインディッシュである涸沢にリスクを残してまで無理に登頂せねばならない必要性を感じなかった。
今回の主題はあくまでも涸沢。
蓼科山に登る予定だった5月3日を完全に休養日に充て、翌日の涸沢に向け、十分に体力を回復する事にしたのである。




【AM1:30】
起床。
前日を休養日に充て、前夜も早い時間からの睡眠だったこともあり、体力、気力共に充実している。
それと比例するように、天気予報も快晴の予定だ。

今回も前回同様、タクシーでの上高地入りを考えていた。
バスで上高地に入る場合、始発に乗ったとしても上高地入りできるのは6:30くらいになってしまう。
そこで準備運動やら支度やらをしていれば、結局歩き始める事ができる時間は大体7:00くらいになってしまうだろう。
上高地~涸沢ヒュッテまでは、夏のコースタイムでおよそ6時間程度を目安としている。
しかし残雪期である今回は、コース上の積雪、テント泊装備である事を考えると総所要時間は8時間~9時間程度はみておかなくてはならない。
と、なれば、7時に上高地を出発していたのでは遅すぎる。最低でも6時、理想を言えば5時には上高地を発ちたい。
そうなるとタクシーで上高地入りするしか選択肢は無い。
ちなみにタクシーの運行時間は朝5:00からとなっているが、実際は4:30くらいでも送迎してくれるそうである。
4:30に沢渡の駐車場を出発できれば、うまくすれば5:30くらいには上高地を発てるかもしれない。
4:30~5:00に沢渡駐車場に到着できるよう身支度を整えた。




パッキングが完了し、いつもどおり重量の計測をしてみたのだが…驚愕の数値が出てしまった。

僕 28kg  嫁 16kg










アホか(;´Д`)



嫁の16kgはまぁ妥当にしても、僕の28kgってのは一体何事だ???
前回の北八ヶ岳縦走の時の23kgでもよく詰め込んだと思ったものだが、今回は全く次元が違う。あと一歩で30kgの大台だ。
普段自分の荷物の重量を逐一チェックしている方ならばこの28kgという重さがどれほど馬鹿げた数字かは察しがつくと思う。

しかし、よくよく考えると、僕の場合撮影機材がかなりの重量苦になっている。
今回は本体、レンズに加え、三脚に交換レンズ、そしてそれを収納するバッグやケースの重量を考えると軽く5kgは超えている。
撮影機材の重量を差し引けば23kgと、まぁ冬の重装備ならば妥当な重量に落ち着くのだ。納得がいった。
では少しでも重量を軽くするために撮影機材を置いていくか??

答えはNoである。
むしろ、こんな時にこそ撮影機材が要るのだ。
こんな事くらいで重さに屈するくらいならば、そもそも山に重い一眼レフなど最初から持っていかなければいい。
普段の日帰り登山の時から5kg近い重りを余分に背負って歩いているのは、こういう時の為のはずだ。
さすがに30kg弱の荷物は初体験だったが、普段の鍛錬の成果を出すいい機会だ。
少々の不安はあったが、特に荷物を減らす事もなく、28kgもの荷を背負って涸沢まで登る事に決めた。




【AM3:00】
自宅を出発。
2:30には自宅を出発したかったが、何だかんだで時間を食い、結局この時間の出発となった。




【AM5:00】
沢渡駐車場到着。
道中だいぶすっ飛ばしてきたが、予定の4:30に到着する事はできなかった。しかし時間としてはそれほど悪くはない。
車で身支度を整えていると、タクシーの運転手がこちらに来て

「1組のカップルがタクシーで上高地入りするのだけど、一緒に同乗していかれますか?」

と言ってくれた。
そうすると一人当たり800円で済み、なんとバスで行くよりも安く上高地入りする事ができる!
こんなありがたい話、断る理由もない。
手早く身支度と荷物を整え、カップルの待つタクシーに同乗させていただくことになった。
この時一緒になったカップル、僕らはてっきり僕ら同様山登りの人だと思ったのだが、格好を見る限り普通の観光のようだった。
観光にしてはお早いお着きである。
上高地は初めてのようで、タクシーの運転手さんが一生懸命観光案内をしていた。
僕らは山だからあまり関係ないな…と思っていたのだが、焼岳の噴火から、大正池ができた経緯や、この時期の例年の積雪状況など、何気に興味のある話題も多く、つい聞き入っているうちに上高地に到着した。


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【AM5:30】
上高地バスターミナル到着。(撮影地点1にて撮影)
ついに因縁の地に再び戻って来ることが出来た。
6日前、ここで 『横尾より先通行止め』 の報を聞いたときは目の前が真っ白になったものだが、
今回はもうそんなこともあるまい。

先月ピッケルとアイゼンを購入して以来、夢にまで見た涸沢への一歩をようやく踏み出す事が出来る。
まだ見ぬ残雪の涸沢への期待と、肩に食い込む28kgの荷物に対する一抹の不安を胸に、僕らは涸沢への一歩を踏み出した。




ブログ自体は上高地バスターミナルから一歩も進んでいないのですが…ww
画像と僕自身の時間の関係上、涸沢往路も前編と後編に分けさせていただきたいと思いますσ(´∀`;)

そんなわけで…後編に続く



【追記】
一体何がそんなに重かったのか、北八ヶ岳縦走の時の23kgと比較して検証してみた。

まず増えたのはアイゼンとピッケル。
アイゼンが1セットで840g、ピッケルは60cmで352gだから、僕の70cmだと概算だが370gくらいか?
アイゼンケースなども合わせると、合計で約1.25kgくらいだろう。

撮影機材も、前回D300+VR18-200だったのに対し、今回はD700+24-70 F2.8だったため、510g増である。
それに加えて今回は前回もって行かなかった望遠レンズも持っていったため、ケースの重量と合わせて1kg増だ。
撮影機材だけで、合計1.51kgということになる。

今回テント泊をするにあたり、最後まで悩んだのがフライだ。
天候を見る限り、十中八九スノーフライで問題ないはずだったのだが、僕が行った4日~5日は予想以上に気温が高かった。
天候が悪化した場合、雪やみぞれならばまだ問題ないが、雨が降ってしまった場合、スノーフライでは最悪の事態である。
天気予報を見る限りはまず在り得ない事だが、山の天気に絶対というものはない。
そのため、僕の中ではその不安が最後まで払拭できなかった。
というわけで、スノーフライに加え、念には念をでレインフライも持参した。これの重さが約800gくらいだろうか?

それから今回は飲料水を多めに所持している。これが前回の3リットルに対し、今回は4リットルだから1kg増だ。
そもそも涸沢には水場があるというのに何故そんなに水を持つ必要があるのか?と思われるのは当然である。
しかし僕は以前、白駒池スノーキャンプの際に水切れを起こして以来、水関係には非常に神経質である。
それ以前に僕は元々胃腸が弱いため、高校山岳部の頃、山で水あたりを起こしたこともあり、山の水場の水というのを100%信用できない。
だから可能な限り、入山してから下山するまでに一度も水を補給せずとも下山できるだけの水を持ち込むようにしているのだ。
一見無駄な荷物を増やしているだけのようにも見えるだろうが、必ずしも安全に目的地に到着できるとは限らないし、何かトラブルがあって動けなくなれば自分が所有している水が全てということにもなり得る。
仮に水場に到達できたとて、その水が必ずしも飲める水とは限らない。
人間にとって水は時として食料よりも重要な要素である。
特に僕は人一倍水を飲む人間だから、人よりも水を多く持つのは仕方のないことなのである。

と、いうわけで上記の増加重量を合計すると約4.6kg
それを前回の23kgの荷物に追加すると約27.6kgで、計算上、およそ辻褄が合う。


ちなみに今回のカメラ機材一式は、ちゃんと重量を計測したら、トータルでなんと6.5kgにもなった(;´Д`)
やはり重量に耐え切れなくなり、どうしても軽量化しなければならなくなったらまず撮影機材から…ということになりそうだ。


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by misawa_re7 | 2010-05-12 23:32 | 山行記録 2010


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