【道 具】 ダウンシュラフ ナンガ ナノバック300SPDX 410SPDX
白駒池スノーキャンプ北八ヶ岳縦走と、僕らは立て続けに雪中テント泊を行った。
不慣れながらも、快適にテントの夜を過ごす事ができたのも、その日のために買い揃えた道具達のおかげに他ならない。
そんな道具達の中でも、今回はシュラフについて触れてみたいと思う。
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テント泊をするにあたり、必要とされるものは大きく3つに分類される。
1つはもちろんテントやツェルトといった、居住空間を担うもの。2つ目はシュラフやマット等の寝具類。3つ目はそれらを運搬するザックである。
テントがなくてはテント泊にならないし、ザックがなければそもそも山行にすらならないわけで、これらに比べれば寝具は比較的重要度は低いのだが、こと冬期においては、とりわけ寝具の重要性が高くなる。
冬の夜を快適に、かつ安全に過ごすため、寝具の選択は非常に重要に思えた。

シュラフ購入にあたり、候補に挙がったのは

モンベル イスカ ナンガ

の三社である。当初モンベルが最有力候補だった。
僕が山岳部時代に3年間ずっと使っていた化繊シュラフはモンベル製だったし、品質の割りに安いというところも魅力の1つだった。

しかしモンベルショップで実際にモンベルのシュラフを見るに、思いの他生地が貧弱だったのには軽くショックを受けた。
無論それにより軽量化という恩恵を受けている以上、必ずしも薄いことが悪いわけではないのだが…。
それに他社の物と比較してもダウン量が少ないような気がしたのだ。
そもそもイスカとナンガはダウン量を表示しているのに対し、モンベルは総重量のみの記載となっているため、単純な比較はできない。
しかし逆にダウン量を表示していないという事実が、そこはモンベルが触れて欲しくない弱点の部分なのではないかと考えたのだ。


まず真っ先にモンベルが候補から外れた。
残るはイスカとナンガだった。
イスカはいわばシュラフの王道中の王道で、イスカにしておけばまず間違いないのはわかっていた。
対して、ナンガはどちらかというとマイナーで、ネットでも情報が少なく判断が難しいところだった。


しかし結局僕はナンガに決めた。


決め手となった点はいくつかあるが、
ナンガがナノテックス加工という撥水加工を施しているのに対し、イスカは撥水加工の有無の記載が見当たらなかった事。
イスカのエアと、ナンガのナノバックSPDXでは後者の方が品質の高いダウンを使用しているという事。
そして、ナンガのダウンには永久保障という制度があるという事も魅力的だった。

おそらく相対的な数では、イスカのエアの方が多くの人に使われているだろう。皆が使っているものだから安心…という考え方もある。
しかし僕はその考え方には安易に賛同できない。
自分が信じた物ならば、例えこの世で自分独りしか使ってなかろうと、何ら恥じることはないではないか。
僕はナンガの製品ならば、その信頼に足ると判断したのだ。


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そして購入したのが、ナノバック300SPDX(右)と、ナノバック410SPDX(左)だ。

ナンガのナノバックにはDX(デラックス)と、SPDX(スーパーデラックス)の2種類がある。
DXは760FP(フィルパワー)でダウン90%フェザー10% ヨーロピアンホワイトダックのマシンピックである。
SPDXは860FP(フィルパワー)でダウン95%フェザー5% ポーランドマザーホワイトグースダウンのハンドピックである。

無論性能的にはSPDXの方がいいのだが、それに比例して値段も途端に跳ね上がる。
正直どうしようか最後まで迷ったが、ナンガにはダウンの永久保障がある。
ならばいいものを買い、より長く、より大切にして一生モノとして使えば元が取れるだろうと自分に言い聞かせ、SPDXを買うことに決めた。


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収納サイズはこんな感じ。
300SPDXの方が長さは短いが、少しだけ径が太い。対して410SPDXは細長い形状だ。
収納しやすさは圧倒的に300SPDXである。410SPDXは袋が小さめなのか、あるいは本体のボリュームがありすぎるのかはわからないが、とにかく収納するのに時間と力が必要だ。


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冒頭の写真でも紹介したが、こちらが僕用として購入したナノバック300SPDXだ。
色はブラックを購入。外側が黒で、中は赤になっている。いいカラーリングである。


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300SPDXは、ナノバックの中にあって唯一のシングルキルト構造である。
写真のようにデコボコとした表面構造になるのがシングルキルト構造だ。
シングルキルト構造はシンプルな形状で、重量を抑えることが出来る反面、保温力ではボックスキルト構造には一歩劣る。
ナノバック300SPDXは3シーズン用の扱いなので、保温力よりも軽量化を重視したのだろう。

また、シングルキルト構造は、縫い目の部分に埃やゴミが入り込みやすいのが欠点だ。



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内部構造も至ってシンプルだ。
ショルダーウォーマーもなければ、ドラフトチューブもない。厳冬期や積雪期の使用は、原則的に想定されていないのだろう。
しかし、僕のように極度の暑がりにとっては、この程度でちょうどいいのだ。


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こちらが嫁用に購入したナノバック410SPDXである。嫁のシュラフは中がグレーである。
この410SPDX…上の僕の300SPDXと比較してもらえばわかるとおり、表面に凹凸がない。
これがボックスキルト構造で、シングルキルト構造と比較すると、多少嵩張るものの保温性が高まる。冬期、厳冬期用と謳っているシュラフのほとんどがこの形状になっている。
うちの嫁は非常に寒がりなので、軽量性よりもむしろ保温性を高めてもらった方が助かる。


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ナノバック410から上のグレードにはショルダーウォーマーが装着されている。
肩口から冷気が進入するのを防ぐための装備で、冬期や厳冬期の使用に際しては非常に重要な部分である。


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同じくナノバック410より上のグレードには、ファスナーからの冷気の進入と熱の放出を防ぐために、ドラフトチューブが備え付けられている。
ドラフトチューブもショルダーウォーマー同様、中にダウンが詰め込まれたチューブ状のものである。
僕のような暑がりには必要ないかもしれないが、うちの嫁にとってはちょうどいいかもしれない。


表面のナノテックス加工は秀逸で、ちょっとやそっとの水ではまずダウンが濡れることはないだろう。
軽く水を落としてみたが、キレイに水玉になって流れていく。
しかしあくまでも撥水加工なので、あまり過信してはいけない。
長時間水に触れるような状況や、水滴がついたままスタッフバックに入れるといった状況では、防水素材でなければ防ぎきれまい。
その辺も検証してみる価値はある。


その他で気付いた点はというと、どうもこの生地帯電しやすそうである。
表面のゴミを払おうと、手でこすっただけでやたら静電気が発生する。
他のシュラフもそうだろうか??
少なくとも僕が所持しているモンベルのバロウバックではそのような現象はみられないのだが…。



購入してみての感想は、冬期、積雪期での使用も視野に入れたため、なかなか高い買い物になってしまった…。
しかし一生使えば存分に元が取れそうだし、快適さを買ったと思えば仕方ないだろう。
実際のところ、何度くらいまでの使用に問題がないのかはテストを重ねて見ないとわからないというのが率直な感想である。
果たしてカタログスペックの快適使用温度で快適に眠れるのか…?
またこれらの道具のインプレッションは、実体験を交えてまた後日別のブログでアップしたいと思う。


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by misawa_re7 | 2010-03-30 01:18 | 道 具


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