【山行記録】 2013年夏山回顧録 総集編
ブログを休止していた2013年夏。
ブログこそ更新していなかったものの、夏山には例年通り足を運んでいた年でもある。
もう雪が降ろうかというこんな時期に今更という声も聞こえてきそうだが、2013年の夏山回顧録をまとめておこうと思う。
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2013年山行リストはこちら




2013年の夏山は、7月11日の常念岳から始まった。
そもそも2013年はというと、年初からランニングやトレラン、梅雨を挟んでロードバイクと、山以外の事に傾倒していた時期が多い年だった。
現にGWを挟み、梅雨時期を経て夏山に至るまでに登った山は、6月6日の大菩薩嶺のみという体たらくだ。
例年、これほどまでに山に登っていない時期も珍しい。




僕は2013年の夏山を登るにあたり、いくつかの課題を設けて取り組んでいた。
そもそも、仕事の業務内容が変わり、まとまった休みを確保するのが難しくなったというのは新年の抱負でも触れたとおり。

その為、長距離ルートを登るためには必然的に工程の短縮高速化が不可欠だった。
それらを体現するため、体力作りとしてランニングやロードバイクをやってきたわけだが…
その一つの指標として、今年の夏山の間に達成すべき課題をおおまかに2つ設けていたのである。

それは…



テント泊装備でコースタイム10時間のルート


日帰り装備でコースタイム20時間のルート



これらのルートをノントラブルで走破する事。これが、僕が年内の夏山に課した課題である。
今まではテント泊装備での行動時間はコースタイムで6時間前後、長くても8時間前後に留めるように計画を立ててきた。
日帰り登山にしても12時間、長くても15時間程度を上限としてきた経緯がある。
無論安全マージンを熟慮した結果であり、実際その程度の工程時間に収めるのが本来正しい登山の在り方だと思う。
しかし、その安全基準を引き上げるために体力づくりをしてきたのだ。
ある程度結果を出して自信につなげたいというのが本音である。



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そんな中、2013年の夏山初めとして白羽の矢が立ったのが常念岳だったのである。

常念岳は、三股から蝶ヶ岳を経由して常念小屋までに至るルートのCTが10時間と10分
小屋泊装備では南アルプス赤石小屋~千枚小屋までの11時間が最長だったが、テント泊装備としては、自身過去最長のコースとなった。

実際、この山行を問題なくクリアできるかで今後の山行計画の内容が大きく変更になる恐れがあった。
この夏集中的に登ろうとしていた北アルプス南部は比較的コースタイムが長い。
年内に登頂を予定していた水晶岳、奥穂高岳、槍ヶ岳、そのいずれもCT10時間前後の行動を余儀なくされる山だ。
さらには地質上岩場の通過も多く、よりハードな山行となる。


つまり、この常念岳を登れないようでは年内の山行計画は全てパァという最悪の事態になりかねない。
テント装備での登山は実に半年振りであり、ここ数か月山自体ほとんど登っていなかった僕らにしては、最初から難題を突き付けてしまった感があった。


結果として、当初の予定であった燕までの縦走こそ中止に終わったが、無事問題なく歩ききることができた。
これにより、夏山の課題は次へと進むことになる。




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次の目的地は水晶岳。百名山の中では最も工程時間の長い山として知られるハードな山である。
当初の予定では2泊3日のテント泊の予定だったのだが…急きょ休みが潰れ、1泊2日の強行軍という厳しいスケジュールになってしまった。
テント泊は直前で諦め、水晶小屋泊での1泊2日での山行となった。


麓から水晶小屋までCTで12時間30分
小屋泊装備になったとはいえ、工程時間は日帰りロングルートのそれと遜色なく、こちらも小屋泊装備では自身最長のコースとなった。


このコースは僕が最も好きな山である鷲羽岳を含むゴールデンルートであり、2013年の大本命だった。
結果として何も問題なく踏破。
これにより、小屋泊装備でも13時間程度にまで上限を引き上げることができた。




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次いで僕らが目指したのは国内第3位の高峰、奥穂高岳である。

この山はコースタイムこそ10時間に満たないが、途中岩場をふんだんに含むハードなルートである。
ルートは上高地から涸沢を経て穂高岳山荘で1泊。その後奥穂高岳から吊尾根を経由して下山というルートだ。

この山行では、テント泊装備で一定の岩場の通過ができるかという課題をもって挑んでいる。
この結果如何で、今後涸沢岳~北穂、大キレットといったルートへステップアップも考えていた。
既に年内に予定していた槍ヶ岳、いずれ登ることになるであろう剱岳への予行演習でもある。

ザイテングラートの登りや重太郎新道の下りの急斜面っぷりには辟易したが、とりあえず嫁が最も苦手とする長い梯子の通過も問題なし。
これにより年内の槍ヶ岳山行が確定した。




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そして百名山50座目であり、今年の大本命であった槍ヶ岳である。


新穂高~南岳にて一泊。南岳からの最高の稜線を満喫しつつ、憧れの西鎌尾根を下り双六経由で下山するルート。
2日目のコースタイム13時間10分はテント泊装備としてはベリーハードであり、自信の最長記録を再度更新した形だ。


これも無事踏破。コースタイム13時間は、今までの僕らの山行計画に換算すれば2日分の工程時間である。
これにより、計算上今まで4泊5日を要したルートを、2泊3日にまで短縮可能という計算だ。
乱暴な話をすれば、2010年の北アルプス夏山縦走も、今歩けば2泊3日で行けるかもしれないということだ。

仕事の関係上、夏に4泊5日の工程を確保することは事実上不可能。
それから考えれば、4泊5日の工程を2泊3日に短縮することの方がよほど容易いと思う。
今後こういう慌ただしい山行が増えるのだろうが、生活がかかっているのだから致し方あるまい。




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そして最後。もはや夏山ではないが、僕が単独で挑んだ日帰りロングルート。


水晶岳日帰り 工程時間24時間オーバー


何を好き好んでこんなハードな山に行くのか自分でも甚だ疑問ではあるがw
この山行に関しては嫁の帯同を許さず、嫁が休みの日に僕が単独で行った。
結果は残念ながら鷲羽岳で敗退である。まぁそれにしたってコースタイムで20時間であるからハードな山行には変わりなかった。

そもそもこんな時期に登ったのが間違いである。同コースは、来年の夏嫁と二人で踏破する予定だ。




こうしてこの夏、僕らは自分たちに課した課題を無事クリアすることができた。
内容には少々課題が残ったが、その辺は来年またフォローしていけば良いと思っている。
なお、上記で触れた参考に関しては、順番に詳細をブログでアップの予定。



しかし、内容だけ見れば、誰にでもお勧めできるような山行ではないことは自分が一番よくわかっている。
正直、僕自身こんな慌ただしい山登りを好き好んでしているわけではない。
同じ体力ならば、工程時間が短ければ短いほど楽だし、周りの景色を満喫する心の余裕だってある。


時間を気にしながら登る山は、その楽しさを半減させる。


事実、ペースを速めれば足元を見ている時間が長くなり、景色なんてのんびり見ている余裕はない。
息が上がれば体との対話の時間が増え、山と対話する時間は減る一方だ。
時折山で年配の方に 『若い方は体力があって羨ましい』 と言われることがある。しかし僕からすれば 『時間がある事の方が羨ましい』 と思う。
体力もあって時間もあるというのが最も望ましいのだろうけど、登山者の多くはどちらかが欠けているのではないだろうか。

僕らにとってスピードハイク、ロングハイクはいわば苦肉の策である。
しかし今の仕事を続けている限りにおいて、それにすがらなければならないのは変えようのない事実である。
いつかゆったりとした時間の中で、心から山に没頭できる山行を楽しみたいものである。


↓ 何はともあれ、ハードな山行の連続に頑張ったうちの嫁にお疲れ様のポチをよろしく!(-´▽`-)

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by misawa_re7 | 2013-11-14 18:06 | 山行記録 2013 | Comments(2)
Commented by しょもも at 2013-11-16 11:29 x
理由は違えど(私の場合は仕事より家庭的な理由・・・)境遇は似てますよね。
私も体力強化・高速化のため昨年からロード乗りとなりました。
槍や早月尾根を日帰りで行くなんて、ほんの少し前までは考えもしませんでしたが、今ではこの路線に進んで良かったと思っています。

>時折山で年配の方に 『若い方は体力があって羨ましい』 と言われることがある。しかし僕からすれば 『時間がある事の方が羨ましい』 と思う。

これにはまったく同感です(*´▽`*)
Commented by misawa_re7 at 2016-02-09 22:12
>しょももさん

こんばんは(-´▽`-)
えーと、2年以上も放置して誠に申し訳ございません…。
何やかんやでここ2年、部署が変わった関係でガッツリ体力落ちました。
現状の体力じゃとてもこの当時のようなロングこなせそうにないので、また一から体力付け直しです。

いつまで続くかわかりませんが、しばらくはブログ更新すると思うんで、また今後ともよろしくお願いします!


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