【山行記録】 カラマツの紅葉を求めて 秋晴れの浅間山へ 〔2013.10.28〕
先日、百名山の功罪のブログでちらっと触れた浅間山。
近年紅葉との相性がすこぶる悪い僕らだが、とかく今年に関してはどうやら紅葉と相性が良いらしい。
そんなわけで美しいカラマツの黄色を求めて浅間山まで行ってきた。
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2013年10月28日 (月) 天候:晴れ
車坂峠~表道~トーミの頭~黒斑山~蛇骨~前掛山~草すべり~トーミの頭~中道~車坂峠


・ 高低差、距離、コース概要は上記の通り。
・ 地図上の通し番号は、これからブログに添付する画像の撮影したポイント。





僕らにとって、秋山、紅葉シーズンというのは限りなく相性の悪いシーズンと言える。
と、言うのも紅葉のシーズンは僕の仕事が一年で一番忙しい時期であり、例年だと月に2日程度しか休みを確保できない激務の月だからだ。
数少ない休みに天気が悪ければ目も当てられず、あるいは数日だけある貴重な休みも休日出勤などでつぶれたりするのがここ数年の恒例行事となっている。

そもそも秋山、紅葉の山は期間が短すぎるのだ。
最良のタイミングを計ってピンポイントで狙っていかないと美しい紅葉には巡り会えない。
スケジュールの調整が限りなく難しい僕にとって、この時期の山は鬼門とも言えるのである。
そんな中、10月末の紅葉に最適な山として僕らが選んだのがここ浅間山だった。




先日のブログでも触れたが、再度確認しておく。




2013年11月10日現在、浅間山は前掛山まで自己責任で登山可能である。
しかし山頂、また登山道以外の場所は災害対策基本法第63条により定められた立ち入り禁止区域である。


繰り返すが、浅間山山頂は国が定めた立ち入り禁止区域である。


これに立ち入ることは法に触れる行為であることを、浅間山に登る者は必ず自覚しておくべきである。
『自己責任』 で登山できるのは前掛山までである。1人の軽率な行動が、山岳界全体の問題にならないとも限らない。
それを踏まえた上で、浅間山にこれから登る登山者は、良識ある行動をされたし。




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そんなこんなで、僕らにしては随分と遅い時間にスタート。(撮影地点1にて撮影)
前日まで仕事が忙しく、2時間の朝寝坊をしてしまった。
本来ならば暗い時間から登り始める予定だったのだが…天候に影響がないことを祈りならが歩き始める。




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そんな不安とは裏腹に、空は澄み切っていた。(撮影地点2にて撮影)
この日は台風一過、日本列島を移動性高気圧が覆っており、山に登るには最高のコンディションだった。
遠くに見ゆるは八ヶ岳か?




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車坂峠を振り返り。(撮影地点2にて撮影)




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足元には霜柱。
この季節は台風が過ぎ去るたびに少しずつ寒くなっていく。
もう一ヵ月もすればここも雪山になってることだろう。(ブログを書いている11月11日現在、浅間山が初冠雪)




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歩きだして30分ほどで浅間山が見えるポイントへ。(撮影地点3にて撮影)
左に見えているのがトーミの頭、人が小さく見えている。

文句のつけようがない最高のコンディション。足早にトーミの頭へと向かう事にする。




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トーミの頭より浅間山。絶景である。(撮影地点4にて撮影)
カラマツの紅葉が見事としか言いようがない。




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トーミの頭から黒斑山、そして第一火口壁の稜線を望む。
今回のルートはこの第一火口壁沿いに黒斑山、蛇骨岳、仙人岳、を経てJバンドから賽の河原へと下っていくルートだ。
地図を見る限りでは数か所に危険マークが記されているが、ネットで色々と下調べをした感じではそれほど危険な稜線ではなさそう。
とりあえず黒斑山を目指すことにする。




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トーミの頭から10分少々歩くと黒斑山の山頂へ。(撮影地点5にて撮影)




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黒斑山より浅間を望む。
基本的に見える景色は大差ないが、少しずつ角度が変わって印象も変わる。
何度見ても見飽きない。

ちなみに火山活動の関係上、数年前まではここ黒斑山が浅間山の山頂の役目を果たしていた。
その当時百名山を登っていた方々はここまでで浅間山登頂としたことだろう。そしてここから見える絶景を前に、登りたい衝動に駆られていたに違いない。
その当時からすれば、規制が緩和され前掛山まで入る事ができる現在はなんと贅沢な事か。
それでも満足できず山頂まで登るバカが後を絶たないのだから、何とも罪作りな山ではないか…





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先へ進むことにする。





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黒斑山から蛇骨岳までは樹林帯、それ以降は岩場になっていた。(撮影地点6にて撮影)
第一火口壁の山々は原則的に、浅間山側が大きく切れ落ちている。
しかし登山道がそれほど危険な場所を通っているわけではないので、よほど道を誤らない限りそれほど危険はないように感じた。

それよりなにより、ともかく景色が素晴らしい。
浅間山に来たら是非この稜線を歩くことを強くお勧めしたい。




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Jバンドに到着。(撮影地点7にて撮影)

ここから賽の河原への急峻な下りとなる。
ていうかそもそもJバンドって何?ww





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膝がおかしくなりそうなほどの急坂を一気に下る。
せっかく稼いだ標高が一気に台無しである、また浅間への登り返しになる事を考えると萎える。





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賽の河原より第一火口壁を振り返る。(撮影地点8にて撮影)
下から見上げるとまさしく壁である。
夏場はともかく、冬にはとてもじゃないが通行できないんだろうと思う。





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紅葉を楽しみながら浅間への最後の登りに取り掛かる。(撮影地点9にて撮影)
最初は緩やかな登りだが、山頂に近づくにつれ斜度が徐々に増していく。





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そして例の山頂への分岐である。
厳密にいうと分岐ではない。写真には収めていないがここには立ち入り禁止の看板が立てられ、ロープが張られているのだから、この先は登山道ではない。

しかし残念なことにこの時点で山頂には3人程人影が見えていた。
この後、帰りがけにも1組2名が山頂に行くような話をしていたから、少なくとも僕が知る限りではこの日最低でも5人は立ち入り禁止区域へ侵入したことになる。
くどいようだが浅間山山頂方面は災害対策基本法第63条により定められた立ち入り禁止区域である。
『自己責任』 で立ち入ることが許されているのは現時点では前掛山までだ
最低限のルールが守れないようでは山に来る資格がないと言われても仕方がない。





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浅間山の風物詩ともいえるシェルターを横目に…






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現在の浅間山山頂となる前掛山へ向かう。





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釜山の方へ視線を送ると、嫌でも豆粒のような人が動いているのが目に入る。
正直ああはなりたくないと心から思う。





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浅間山山頂(前掛山)到着(撮影地点11にて撮影)






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第一火口壁を望む。






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ほんの少し場所を変えて撮影。
本日歩いてきた稜線がバッチリ見える。
奥には北アルプスと頸城山塊。





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名残惜しいが朝寝坊をして時間があまりないので足早に下山する事に。
帰りはほとんどトレラン状態で下山。





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帰りは往路とは道を変え、湯ノ平を経由して草すべりの急斜面を登る(撮影地点12にて撮影)
紅葉がすこぶる綺麗だ。





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トーミの頭を仰ぎ見る。
先程Jバンドから賽の河原へと下った急斜面とほぼ同じ高度登り返さなければならない。





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草すべり中腹から撮影した冒頭の一枚(撮影地点13にて撮影)
これが本日のベストショット。





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その後急斜面を登り返し、再びトーミの頭にて最後の一枚。



結局丸一日通して最高の秋晴れに恵まれた絶好の山日和であり、2時間の朝寝坊も、結果として何ら問題にならなかった。

浅間山という山に登るにあたり思う事は、前回のブログであらかた書き終えているので割愛させていただく。
しかし、最高の条件のもと純粋に山を楽しみたかったところだが、浅間山の特殊な事情によりやや嫌な思いをさせられる羽目になったのは非常に残念だ。
例えば目の前で高山植物を摘み取っている不届き者がいたとしたら、あなたは憤りを感じないだろうか?
それと同様に、目の前で平然とルールを破る人間がいたらいい気がしないのは誰しも同じであろう。

ここ浅間山においては、今後も恐らく立ち入り禁止区域に侵入する輩は後を絶たないだろう。
『日本百名山』 というものがあり、『浅間山山頂』 というものが立ち入り禁止区域内にある限り、決してなくなりはしない問題である。
しかし、良識ある登山者の皆様はそのようなことはないと僕は信じたい。
浅間山問題に警鐘を鳴らす意味も込めて、この浅間山のブログを綴じたいと思う。


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by misawa_re7 | 2013-11-11 22:30 | 山行記録 2013 | Comments(2)
Commented by cyu2 at 2013-11-14 12:47 x
草すべりの紅葉&草すべり中腹からの浅間山、キレイですね~!
私もいつか紅葉の時期に・・・と思いつつはや何年?
なかなか良いタイミングでいけるのは難しいものですが、
快晴の浅間山(前掛)GETでよかったですね♪
青空、いーなぁ・笑
Commented by misawa_re7 at 2013-11-14 15:35
>cyu2さん

こんにちは(-´▽`-)

時期的にちょうど見ごろでした!
本当は浅間は冬まで登らないつもりだったのですが、他に紅葉の山に行くあてもなかったので今回チョイスしました♪
この日は本当に文句なく最高の天気でしたよ!
こういう景色がたまに見れるから、多少の悪天候も我慢できるというものですww


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