【その他】 速報 13年ぶりの南アルプス南部縦走 無念の撤退 予告編
13年前、高校山岳部時代に訪れた南アルプス南部。
その懐深い山容と、壮大なスケールを再び味わうために、半年以上前から温めてきた今回の南アルプス南部縦走。
だがその想いとは裏腹に、僕らに突きつけられた現実はあまりにも無慈悲で残酷なものだった。
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南アルプス南部縦走。
易老渡から入山し、光岳~聖岳~赤石岳~荒川岳~塩見岳を経て鳥倉林道へ下山する6泊7日の長期行程。

1日目【赤線】 易老渡から入山して光岳へ。光岳小屋にてテント泊。
2日目【青線】 易老岳、茶臼岳、上河内岳を経て聖平へ。聖平小屋にてテント泊。
3日目【緑線】 聖岳、兎岳、大沢岳を経て百間洞へ。百間洞キャンプ場にてテント泊。
4日目【橙線】 赤石岳を経て荒川小屋へ。荒川小屋にてテント泊。
5日目【紫線】 荒川小屋から荒川中岳、荒川岳(悪沢岳)をピストン。再び荒川小屋に戻りテント泊。
6日目【桃線】 荒川前岳、小河内岳らを経由して三伏峠へ。三伏峠小屋にてテント泊。
7日目【翡線】 塩見岳をピストンし、鳥倉林道へ下山。



総行程距離 約78km

累積標高差 +9550m -8750m 合計 約18300m







それはおよそ13年も前、高校2年の夏の縦走。
僕らは鳥倉から入山し、荒川、赤石、聖を経て4泊5日で便ヶ島に下山する南アルプス南部縦走を経験した。
それはかつて体力の溢れていた当時の僕らでさえ音を上げたくなったハードな山行で、帰宅後一度ベッドに横になったが最後、20時間以上も目が覚めなかったという嘘のような実話が存在する。

だが、その圧倒的な山の存在感は北アルプスとはまた趣が異なり、南アルプス南部独特のもの。
それを再び味わいたい、そして歩き通したい。
そう思い続け、昨年より今までずっと、この夏に向けて準備を重ねてきたのだ。




この山域がハードな事は、学生の頃身を持って体験しているから十分に理解していた。

それを踏まえた上で、決して無理な行程は組まないように心がけた。

行程日数も自身最長となる6泊7日という膨大な日数だが、荷物の重量も可能な限り抑え、決して無理のないものだった。

天候にも恵まれた週で、夕立の可能性はあるが荒天の可能性は限りなく低い、最高のタイミングだった。






そして体調も万全、膝の状態も良好。これならば確実に行ける、そう僕は確信して疑わなかった。
しかし、思わぬところからとんでもない伏兵が現れたのである。そう、今回の縦走の撤退の原因は実は膝痛ではない。


今回の撤退の原因…それは






















急性腸炎(下痢)







こうやって書いてしまうと情けない事この上ない、自虐級の撤退理由である。
存分に笑っていただいて良い。
むしろ下痢で撤退などと、ブログに書くのすら恥ずかしくて泣きたくなるくらい最強最悪のネタだww
実際帰り際にすれ違った人たちに、『上でお腹壊しちゃって、泣く泣く撤退です』 なんて話をしたら、皆一様に複雑な表情を浮かべていた。
当然と言えば当然、僕だって同じ事言われれば 『それは災難でしたねぇ…』 と苦笑いを浮かべる事だろう。



しかしよく考えて欲しい。
とかく山においては、この下痢というやつは決して侮ることができない。
僕の中では、足の怪我、熱中症、と並び、山で患ってはならない3大疾病のうちのひとつとして、この消化器系疾患を挙げているくらいだ。

ただし、いわゆる一般的な下痢というやつは、一度下してしまえばある程度落ち着いて収束してくれるものである。
例えば、夜の宴会で暴飲暴食すればお腹を壊す事は多々あるだろうが、そんな時は胃腸薬を服用したり、あるいはなにもしなくても翌日にはお腹も落ち着いていたりすることも多く、あまり危険視されないことがほとんどだ。
そもそも腸は何もしなくても時間が経てば勝手に治る、自然回復傾向の強い器官である。

しかし悪い事に、今回僕が患ったのは一過性の腸炎ではなく、長期的な腸炎だったのである。
果たしてその原因が菌によるものだったのか、あるいはウイルス性だったのかは定かではないが、発症から4日経った今でもしつこく下痢が続いているところを見ると、少なくとも腸のコンディションが崩れた程度の軽いモノではなかったことは想像に難くない。
一過性の下痢ならば薬を飲んで一晩安静にしていれば翌日には元気に出発できていた事だろう。
しかし、手持ちの薬を総動員しても全く歯が立たなかった時点で、既に僕は詰んでいた事になる。




では、この急性腸炎という症状、何が最も厄介かと言えば、単刀直入に2点。





水分補給ができない


栄養補給ができない





想像してみてもらいたい。
下界でももちろんそうだが、山においてこれは即ち 『死ね』 と言われているのと同義である。
ちなみに下山してきた現在でも、今僕が口にできるのは水で薄めた常温のポカリスエットとゼリー飲料くらいだ。それでも口にできるだけマシ。
山行当日は固形物はおろか、水すらまともに飲めないような厳しい状態だった。

一体何故こんな状況になってしまったのか??正直、下山した今もわからないし理解不能だ。
医師の診断でも食中毒というわけではなかったようだし、少なくとも嘔吐がなかったのが今回唯一の救いだった。


そんなわけで、全く想定外の理由で撤退を余儀なくされた今回の南アルプス縦走。
個人的には思い出すのも悔しくて辛いのだが、それもまたひとつの記録であり思い出だ、受け入れねばなるまい。
現在執筆中の薬師岳、五色ヶ原のブログが完結した後、順を追って執筆したいと思う。





南アルプス南部縦走 1日目に続く





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by misawa_re7 | 2011-08-16 17:23 | その他


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