【山行記録】 1年越しの悲願 薬師岳~五色ヶ原、立山縦走 3日目 〔2011.07.17〕
2日間行動を共にしたしょももさんと別れ、スゴ乗越小屋まで辿り着いた2日目。
昼頃からガスが沸いたものの、天候は概ね良好、体調も問題ない。
果たして、僕らはこのまま無事立山まで抜ける事ができたのだろうか?縦走も後半、3日目に突入する。
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今回の縦走の概要は、折立から入山し、薬師岳、五色ヶ原を経て立山へ抜けるルートである。

1日目【赤線】 折立から入山し、太郎平小屋を経て薬師峠キャンプ場で一泊。
2日目【青線】 薬師岳へ登り、北薬師岳を経てスゴ乗越小屋にてテント泊。
3日目【緑線】 スゴの頭、越中沢岳を経て五色ヶ原へ。五色ヶ原山荘にてテント泊。
4日目【橙線】 獅子岳を経て、鬼岳、龍王岳を巻き立山へ。室堂ターミナルより下山。



総行程距離 約30km

累積標高差 +3350m -2300m 合計 約5650m


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2011年7月17日(日) 天候:晴れ
スゴ乗越小屋~五色ヶ原 (スゴ乗越小屋~スゴ乗越~スゴの頭~越中沢岳~鳶山~五色ヶ原)

・ 高低差、距離、コース概要は上記の通り。
・ 地図上の通し番号は、これからブログに添付する画像の撮影したポイント。


薬師岳~五色ヶ原、立山縦走 1日目はこちら

薬師岳~五色ヶ原、立山縦走 2日目はこちら




午前2時、目覚ましのアラームが鳴る。
昨日に引き続き夜間撮影をするため、予定より1時間早く起床した僕だったが…
テントから頭を出した時、そこに広がっていたのはあたり一面のガス。
晴れていれば月明かりの下、赤牛岳、スゴの頭、越中沢岳が眼前に見えるはずだったが、残念ながらそれは無理そうだった。
出発までにはガスが晴れてくれる事を祈りつつ、僕は再び眠りに就いた。



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午前4時30分(撮影地点1にて撮影)
空は僕らの期待を裏切ることなく、日の出前の美しいトワイライトを演出していた。
そして縦走3日目が幕を開ける。


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スゴ乗越小屋で水を補給し、出発する。
ここの小屋はどうやらクマがマスコットキャラクターのようだ。
小屋の中の張り紙や、小屋の看板にもクマが描かれており、小屋のオリジナルバッジもクマのデザインになっている。
クマ好きの僕らにとってはたまらない演出だww


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こいつぁ今日もいい天気だ!
しかし昨日のように早いうちからガスが沸いてしまうかもしれない。手早く準備を済ませ、出発する事にする。



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スゴ乗越到着。このあたりで軽くガスに巻かれる。(撮影地点2にて撮影)
どうやらここはガスの通り道になっている模様。
雨が降った後と言うわけでもないのに辺りは非常に湿っぽい。荷物を置かず軽く立ち休憩をしてから出発する。


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スゴ乗越からスゴの頭までは結構な急登だ。(撮影地点3にて撮影)
特に上部は岩場になっているのでストックが邪魔になる場面も。
それほど危険な岩場ではないが、部分的に浮石もあるので急いでいる時は注意。特に下り。


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頭の上部は砂礫になっている。ここまで来ればあと少し。(撮影地点4にて撮影)


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そしてスゴの頭越しに、昨日通過してきた薬師岳と北薬師岳。
スゴの頭に登る途中の斜面からも薬師は良く見えるが、やはりピークから見るのが一番美しい。




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敢えて多くを語らずとも、山が如実に語りかけてくる。これだから山はやめられない。
快晴、好天は山屋冥利に尽きるが、しかしブロガーとしてはこの上なくネタにならない…実にブロガー泣かせでもある二律背反。

山にいる時は当然晴れて欲しいと思うが、降りて来てブログを執筆しているとネタが欲しいとも思うww
贅沢な話であるが。



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薬師は反対側から見ることがほとんどで、立山側から見たことがなかった。
しかしこちら側から見る薬師はカッコよすぎる…惚れ直してしまったぞ。


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どこからでもその存在感をアピールするという意味では槍にも劣らない笠ヶ岳。
先に登っておいて良かった、やはり一度登った山というのは他所から見ても綺麗に見える。


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昨年の縦走で感動させてもらった黒部五郎岳。
またあの美しいカールを見に行きたいものだ。



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名残は尽きない。
ここはスゴの頭などという、あまりにテキトー…というかおざなりに付けられた名前の小ピークに過ぎない。
しかしその展望は、そんじょそこらの百名山なんか足元にも及ばないほどに素晴らしいというあまりに皮肉めいた矛盾。

こういう人知れずひっそりと佇むマイナーピークが実にいい仕事をしている。
普段は決してスポットを浴びる事のないピークを存分に堪能する事ができる、これこそが縦走の醍醐味だろう。



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そして次にそびえるは越中沢岳。うは…何これカッコイイ!(撮影地点5にて撮影)

その存在感たるや名峰に名を連ねても決して遜色ないにも関わらず…マイナーピークww
登るのが楽しくてワクワクしてくる…反面、このルートあまりにアップダウン多くないか?
急斜面を登ったり降りたりの繰り返し。もうちょっとこう、斜面を巻くような登山道を作れなかったのかと嘆きたくもなる。



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再び急登をえっちらおっちらと登り、越中沢岳山頂到着。(撮影地点6にて撮影)

山頂からはドーンと立山、剱が!そして本日の目的地、五色ヶ原も堂々と鎮座している。



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最終目標の立山がだんだんと近づいてきた。



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そして歩いてきた軌跡を辿る。
ここだって十分に百名山級の展望だ。マイナーピークにしておくのは惜しい逸材である。


どうでもいいが中央に鎮座している笠ヶ岳の存在感が異常ww




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さぁ、五色ヶ原に向けてあとひと踏ん張りだ。(撮影地点7付近にて撮影)


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立山、剱を正面に見据えながらの贅沢な稜線歩き。(撮影地点7にて撮影)
最高に気持ちいいけど暑いww
この時点で、僕は首が日焼けしすぎてずっとヒリヒリしていた。見るもん見たらガス出てきて良いよ、などと贅沢な事を言ってみる。


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越中沢乗越より鳶山を仰ぎ見る。(撮影地点8にて撮影)
ていうかまた乗越である。アップダウンの繰り返しの激しさとあまりの暑さにいい加減疲れが見え始める僕ら。


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鳶山山頂直下のお花畑。
シナノキンバイの群生かな?実に綺麗だ。(撮影地点9にて撮影)


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なんてやってたら、山頂からの展望がなくなってしまった!(撮影地点10にて撮影)
先行していた方の話によれば5分ほど前までは立山が見えていたそうな。
タッチの差で展望を逃してしまった…悔しい。



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下ってくると本日のゴール、五色ヶ原山荘が見えてきた。


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そして五色ヶ原の地に立つ。(撮影地点12にて撮影)
個人的なイメージでは尾瀬だったけど、尾瀬ほどの広さはないにせよだだっ広くて気持ちがいいところだ。
このあたりはあまり植物は咲いていなかった。



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五色ヶ原山荘到着。(撮影地点13にて撮影)
あまりに腹が減ってしまったのでカレーを頼んだ上にカップラーメンも購入。



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その後、小屋から10分ほど離れたところにあるテント場にて設営。(撮影地点14にて撮影)
十分な時間とスペースがあったのでタープを張ってシャツやタオルを洗って乾かしたり。
というか日差しが強すぎてとてもテントの中には居られなかったため、仕方なくタープを張って日陰を作ったというのが正解w


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だいぶガスが沸いてきてしまったが、テント場からは時折獅子岳が顔を出していた。
なかなかの迫力だ。



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その後、夕暮れと共に徐々にガスが晴れ、山肌もくっきり見えるように。
寝る前の暇な時間だったので、軽く散歩をする事にした。


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途中ハクサンコザクラが咲いていた。
登山道から離れたところには群生していたようだが、登山道脇で見つけたのは3株のみ。


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展望を求めて歩いているうちに、ザラ峠が見下ろせる場所まで来てしまったww
ちょうど獅子岳の山頂部分が夕日に染まっていた。もう少し早く来てれば綺麗に染まっていただろうか?


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谷間が赤く燃えていた。


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そしてこちら側から見て初めて五色ヶ原という台地が、凄まじい断崖絶壁の上に成り立っているという事実を知る。
どんな組成をすればこんな地形になるんだ…さっぱりわからん。



こうして夕暮れ時の散歩を終え、僕らは床に就いた。再び午前2時に携帯のアラームをセットして。

初日、2日目に続き、3日目も文句のつけようがないくらいの好天に恵まれた。
そして何のトラブルもなく3日目を終えることができた。
おかげでネタもなにもなければ、オチもない、僕にしてはなんとも平凡なブログになってしまったのだがww
しかしネタになるようなトラブルなどないに越したことはないし、好天に恵まれた事は素直に喜ぶべきだろう。


明日もまた天気に恵まれるだろうか??そして今夜は月に照らされた山々を撮影する事ができるだろうか?
こうして僕は期待を胸に膨らませながら眠りに落ちたのである。
明日はもう最終日。長いと思っていた縦走の終わりはもう目前まで迫っていた。




薬師岳~五色ヶ原、立山縦走 3日目に続く




↓ 明日からしばらく山に篭ります、帰ってきてからコメントさせて頂きますのでよろしくお願いします!(*´∀`*)

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by misawa_re7 | 2011-08-11 21:12 | 山行記録 2011 | Comments(6)
Commented by 山バカ夫婦 at 2011-08-12 22:40 x
御両人ずるいですよーあんなに天気が良いなんて、おれたちは普段の行いが悪いのかなー笠ガ岳なんかみえないし、此れから行こうかと思ってたのに・・・でもスゴの頭から見た越中沢岳はかっこよかったですよね。続き期待してまーす。
Commented by KOBAchan at 2011-08-13 15:00 x
ぴゃ~~~!

どんだけ綺麗なんですか???
すごい、写真とは思えない透明感を感じます。
でも実物はやはりもっとスゴイんでしょうね。

「ガスって」などととんでもない贅沢なことを言って
みたいです。 このところ私は0勝3敗1分けという
天気結果です。 おすそ分け下さい!

Commented by 山めし礼讃 at 2011-08-16 08:10 x
夏山の爽快感、満開ですね!
五色ヶ原の気持ち良さも伝わってきて、めちゃめちゃ行きたくなります。
先週末の予定がとれずにこの夏は五色ヶ原おあずけかもしれませんが・・・
Commented by misawa_re7 at 2011-08-16 17:50
>山バカ夫婦さん

いや、普段の行いは僕らも決してよくはありませんww
たまたまこの時は運がよかっただけです、ていうか運をこの時使い果たしてメインの南アルプスで撃沈しました…
越中沢は予想以上にカッコよすぎてビビリましたw
Commented by misawa_re7 at 2011-08-16 17:52
>KOBAchanさん

実際はこれに山の空気が加わりますから、やっぱりそのあたりは写真じゃお伝えできませんねぇ…
でもその一端でも感じていただければ頑張って一眼担いでいった甲斐があります(-´▽`-)

この時は初日に首を日焼けでやられて痛くて痛くて…
とにかくもう見るもん見たらさっさと曇ってくれと本気で思ってましたww
そんな事言ってるから山から天罰を食らってしまったのでしょうか(;´Д`)
南アルプスで撃沈してきました。
痛すぎる、あまりに痛すぎる1敗です…
Commented by misawa_re7 at 2011-08-16 17:58
>山めし礼讃さん

この日は本当に最高の夏山!って感じでした(。・_・。)
五色ヶ原、もう少し早く到着してれば綺麗に晴れていたんでしょうけど、ちょっとガスの足が速かったですね。
それでもここのテント場は気持ちよかったですよ!
ただ雪解け水が多すぎて、テントサイトが半分以上水没してましたけどww


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