【山行記録】 GW後半 涸沢メモリー 〔2011.05.08〕
2011年5月8日 涸沢。そこにはただ、穏やかな時間が流れていた。
三脚を立て、カメラを構え、その時間と空間を一枚の写真に切り取る。思い出と共に、一枚一枚大切に。
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午後の昼下がりの涸沢ヒュッテ。
朝から穂高の峰々を重く覆いつくしていた雲は、時間と共にその形を変え、やがてその隙間からは太陽が姿を現していた。

上空には未だ強い風が吹き荒れており、空を流れる雲は一刻として同じ形を成していない。
時には幻想的に、しかし時には陳腐に、刻々と変わり続ける涸沢の表情。
僕はただ夢中でシャッターを切り続けていた。


こうして夕暮れ時まで撮影し続けた写真で贈る、涸沢メモリー編。
多くは語らずとも、美しい涸沢と穂高連峰の峰々が何よりも雄弁に語ってくれる事だろう。





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光が支配する時間。
光と影が織り成す、明暗のコントラストが美しい最高の時間帯だ。




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そして太陽は沈み、やがて夕闇が支配する黄昏時へと移り変わる。


ところで、夕暮れ時とは大別して4つの色で成り立っていることをご存知だろうか?
日がまだ高いうちは 『青』 やがて地平線に近づくにつれて 『黄』 『橙』 そして一般的に夕焼け呼ばれる 『赤』 へと変化していく。
今回の涸沢は、その変化が非常に顕著に現れた。

そんな 『色』 にも是非注目して、続きをご覧いただきたい。




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まだ日が高く、青の支配する世界。
よく見ると、山のシルエットから伸びる光線を肉眼で捉える事ができる。




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時間が経つにつれ、徐々に青から黄の世界へと移り変わっていく。




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そして橙の世界へ。

人はかつて夕暮れ時の事を 『逢魔時』 と呼んだ。
逢魔時とは呼んで字の如く、逢う魔が時。妖怪や幽霊など、邪なものに遭遇してしまいそうな時間帯…という意味だ。

夕焼けの空は美しい、しかし時に禍々しくもある。
その美しさに心打たれる反面、人の闇に対する根源的な恐怖が去来する時間でもあるのだろう。




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橙と赤の中間。
このあたりはまさしく分単位で色がじわじわと変わっていく。ちょっと目を離すと微妙に色味が変わっている。
それがまた神秘的でもある。






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そして赤の時間へ。




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普段ならばこうも綺麗に染まる事はないだろう涸沢カールが赤く染まっている。

まず空を覆う雲に夕日が差し、赤く染まる。
そしてその赤く染まった雲を介して、雪が赤く染まる。
偶然にも、タイミングよく赤く染まった雲がカールの上空を埋め尽くす事で現れた、おそらく稀有な現象だろう。
普段ならば邪魔にしか感じない雲の存在が、実に美しく空を演出した。



こうして僕らの涸沢1日目は幕を閉じた。
今年は来る事ができないだろうと思っていた涸沢の地を、無事踏む事ができただけでも十分満足だった。
しかし翌日は今回の本命である北穂が待っている。
果たして僕らは無事北穂の頂を踏む事ができたのだろうか??



GW後半 北穂高岳編 2日目につづく



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by misawa_re7 | 2011-05-21 19:32 | 山行記録 2011


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