【道 具】 CASIO PRO TREK PRT-400
愛用品

それは長い年月をかけて使い続けることで深い愛着が沸き、自分にとってオンリーワンとなった道具の事を示す。
僕は10年間のブランクを空けて登山を再開した関係で、山道具はそのほとんどが最新のものばかりだ。
だがそんな中、愛用品と呼べる数少ない道具のうちのひとつに腕時計がある。
f0222003_18131818.jpg




CASIO PRO TREK PRT-400


十数年前。僕が高校生だった頃。
この時計は山岳部に入部すると知ったうちの兄貴が、ある日突然僕に買ってくれたものだ。
今思えば高校の入学祝だったのかもしれないが、その当時は何も考えずにただありがたく受け取ったのだった。

PROTREKといえば高校生の僕には高級品だったし、気温、気圧、方位、標高を測定することができるなど、当時としては非常にハイテクかつ斬新な最先端の時計だった。
自分の歩いた標高を一定間隔で保存し、グラフで視覚的に確認することが出来るといった、はっきり言ってあまり必要は無いのだけど、ちょっとした遊び心をくすぐる機能も備えていた。
以来高校3年間、山に行く時には必ず腕につけて行ったものだ。
言ってみれば僕の青春の汗と涙の結晶といっても過言ではない、3年間の山の思い出が詰まった大事な時計だ。
だがしかし、僕が高校を卒業する頃にはこの時計も出番がめっきり減っていったのである。
折りしも時代は携帯電話中心の時代に差し掛かろうかという過渡期。
時計はその役目を携帯電話に譲り渡し、日用品から嗜好品へとその立ち位置の変遷を余儀なくされた。
それにより僕はPROTREKに限らず、腕時計というものをほとんどしなくなってしまった…

そしていつの間にか僕のPROTREKは時を刻むのを止め、実家の引き出しの片隅で穏やかな眠りに就いたのだった。



時は流れ一昨年8月。
僕らが山を再開するにあたり、山に持っていく腕時計を探していて、僕はふとこの時計の存在を思い出した。
山で使うにあたり、これほどまでに適した腕時計はそうそうあるものではない。
そんなわけで、僕は実家の片隅で電池が切れて眠っていたPROTREKをたたき起こし、再び最前線である山へと駆り立てたのだった。

それから1年近くに渡り、僕と山行を共にしたPROTREK。
ところが昨年の8月に行った北アルプス夏山縦走を終える頃、僕のPROTREKはバンドの根元が千切れてしまった。
しかも時を同じくして電池切れを起こし、完全に腕時計としての機能を失ってしまったのである。
さてここで僕は選択を迫られた。


修理するか 新調するか


いかにPROTREKとはいえ、10年以上昔のモデル。現在のテクノロジーで作られた最新のものとの性能差は段違いだ。
センサーの精度もさることながら、現行のものはほとんどソーラー。電池交換式などほとんど無いというのが現状だ。
そもそも最近の腕時計は非常に薄くて軽量である。店頭で試しに腕に巻いてみて驚いてしまった。
センサーサイズの小型化がまだまだ進んでいなかった当時の僕のモデルは、あまりにゴツくて腕にはめても非常に嵩張る。

それにこの手の腕時計は、防水機能を維持するために、電池交換の際裏蓋を開いた場合パッキン類を全て交換しなくてはならない。
結果、バンド修理と電池交換でおよそ8000円。電池交換自体は4000円だ。
1、2年毎に一回4000円かかる電池交換をしなければならい事を考えると、10年経たないうちに最新のソーラー腕時計を買えるだけの維持費がかかってしまう計算になる。
それならば最新の腕時計を新調してしまったほうがよっぽど理に適っていると考えるのは至極当然の事だろう。


だが結局修理することに決めた。


維持費、センサーの精度、耐久性…等々
所詮は10年以上前の腕時計だ、とてもじゃぁないが、最新鋭の腕時計には遠く及ばない。
トータルで考えるとここは新調してしまったほうが絶対に良い。
しかし、僕が高校3年間でずっと使い続けた思い出の腕時計なのだ。
それにやっぱり兄貴が僕に贈ってくれたものだ、どうせなら壊れるまで使ってやりたい。
基本的に合理的かつ現実主義な僕だけど、時にはセンチメンタルな気分になる時だってあるのだ。


f0222003_18134782.jpg
結果的にオリジナルのバンドはすでに生産を終了しており、別のバンドを流用するしかないとのこと。
多少ナリは変わってしまうかもしれないが、時計自体は変わらない。


f0222003_1814411.jpg
そんなわけで修理から戻ってきた僕のPROTREK。
これからまた、僕と一緒に山の時間を刻み続けてくれることだろう。


↓ 皆さんは愛用品はありますか?大事にしてくださいね。ついでにポチっとww(-´▽`-)

人気ブログランキングへ にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ

by misawa_re7 | 2011-01-24 18:16 | 道 具


<< 【山行記録】 赤岳鉱泉再び ... 【道 具】 冬期用グローブシス... >>