【道 具】 夏山縦走2010 装備考察
1ヶ月の長きに渡り書き続けた北アルプス4泊5日夏山縦走のレポートも、先日ようやく書き終えることが出来た。
引き続きお盆休み以降の山行記録に手をつけたいところなのだが、その前に今回の縦走に持っていった道具の考察をしたいと思う。
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僕ら夫婦が昨年の8月に登山を始めてから、ちょうど1年が経とうとしていた。

僕らが登山を始めたのはまだ暑さの残る夏山の末期。これから徐々に紅葉の秋山へと季節が移り変わろうとしていた頃だった。
それから冬山、春山、夏山と季節は巡り、それに伴い僕らは必要な道具を少しずつ揃えていった。
一気に揃えればかなりの金額となる登山道具も、1年ともなればそれなりに必要な物はおおよそ一通り揃う。


『これだけ揃えばもう必要な物はないだろう。』


山の準備をする度にいつもそう思うのだが、しかしいざ道具の準備をし始めると、何かしら足りない物、あると便利だと思う物が出てくる。
それは今回の縦走においても例外ではなかった。

と、いうわけで、今回の夏山縦走に向けて買い揃えた道具、あるいは持っていった道具をピックアップし、レポしてみたいと思う。




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まず今回の縦走するにあたり、確実に必要だったものはザックである。
縦走前の段階で、我が家にあったのは左から三つ。


・karrimor ridge 30 【Kブルー】

・karrimor cougar 40-55 【Kブルー】

・karrimor cougar 50-75 【Kブルー】


ちなみに我が家のザックは原則的にkarrimorオンリーであり、可能な限りKブルー(カリマーブルー)を採用している。
Kブルーはkarrimorの伝統的なシンボルカラーなのだが、昨年まではほとんどのモデルに採用されておらず、今年になって突如として復活したカラーラインナップである。
そのあまりの美しいブルーに魅入られてしまい、Kブルーのridgeが出るとわかるや否や、別色のridge 30を既に持っているにも関わらず、被るのを承知で全く同じ容量のridge 30 【Kブルー】を衝動的に買い増ししてしまった程である。

ちなみにridge(リッジ)は日帰り~小屋泊を想定した最もスタンダードなザックで、25、30、40リッターのラインナップがある。
対してcougar(クーガー)は主に縦走やを長期山行を想定したザックで、その堅牢さ、耐久性、調整幅はkarrimorの中では最高峰。
karrimorの伝統である 『CARRY MORE』 の精神を今に引き継ぐ、質実剛健なフラグシップモデルである。
容量は40-55、50-75、70-95の3種がラインナップされている。
ちなみにcougarは容量表記が特殊で、前の数字が普通に詰め込んだ時の容量、そして後ろの数字は拡張サイドポケットと、フロントポケットを最大限に活用した時の容量となっている。これに関してはまた後述する。
まぁ、karrimorのザックの説明はざっとこのくらいにしておいて、僕が今回買い増したのは一番右にあるザック


・karrimor cougar 70-95 【Kブルー】


である。
何故買い増ししたかはあえて説明する必要もないと思うが、4泊5日もの縦走をするには、やはり最低でもこのくらいのザックは必要だった。


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ちなみにこれが先に触れた拡張機能を最大限に活用した場合の写真。
サイドポケット、フロントポケットがパンパンに膨れているのがわかるだろうか??
某氏にまるでズゴックのようだと称されたが、見た目まさしくズゴックまんまであるwww

この拡張ポケット、意外と使いやすく、すぐに出して使うような雨具やザックカバー等はフロントポケットへ。
化粧ポーチやモバイルケースなど、角が立ってパッキングしづらいようなものはサイドポケットへ。
そしてタオルなど、形が容易に変えることが出来るものでその隙間を埋めるような形で収納していく。
パッキングが面倒くさいごちゃごちゃした小物なども、適当に隙間にポイポイ滑り込ませていけば、案外沢山入るのである。
まぁ最終的にザックはその機能よりも背負い心地を優先すべきで、この手の機能はおまけと思っておいたほうが良いだろう。


ともかく今回は買い増ししたcougar 70-95を僕が背負い、cougar 50-75を嫁が背負っていった。
結果的に4泊5日の装備でおおよそ満杯といった感じだ。
もう少し不要なモノを削れば、あと1泊か2泊程度ならば増やす事もできそうである。



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次いで、僕が最終日にザックからぶら下げていたコレ。


PowerFilm SOLAR CHARGER である


ま、簡単に説明すると、単三エネループ4本を、太陽光の力で充電する事が出来るというハイテクでエコな代物である。

山道具の中で、単三電池を使用する物は意外に多い。
まぁ道具は個人差があるだろうが、僕の場合はランタンもそうだし、ヘッデンもそう。
それに加え、また後述するが、携帯やスマートフォンを充電する場合にも単三電池を使用する。
それらで消費した電池を、このようにザックにぶら下げておけば、歩きながら充電できるという実に画期的なアイテムなのである。

ちなみにスペック上は、単三2本を3時間20分、4本を6時間40分でフルチャージすることができる…とある。
大体縦走の行程時間は6時間~10時間程度であるから、スペック上は歩いている間にフルチャージできる計算である。
では実際の使用感はどうだったのだろうか??
まだそもそも一度しか実戦投入していないのでレポというのも難しいのだが、しかし確実に言える事がある。



今回のような悪天ではクソの役にも立たない。



役に立たないだけならまだしも、今回の場合はただの余計な荷物でしかなかった。
それも当然だろう、4泊5日のうち4日間太陽がまともに出ない状況でソーラーチャージもへったくれもないww
道具の性質上、当然ながら晴れ間が無い限りはほとんど無意味な道具である。
しかしおかげさまで最終日は天候にも恵まれたので、思い出したようにザックから取り出してぶら下げてみたわけだが…

どうも額面上の充電能力はなさそうである。

間違いなく7時間以上はザックにぶら下げて歩いていたわけだが、結果としてフルチャージには至らなかった。
まぁ途中ガスが出たり、角度的に日当たりが悪くなったりもしているだろうから無理も無いとは思う。
太陽が常に100%当たっている状態を作り出せれば、額面通りの充電時間でフルチャージも可能なのかもしれないが…
テント場でテントの上に乗せて置くというのならまだしも、歩行中にそのような状況を常に作り出すのは事実上不可能である。
このようにして使用する場合、フルチャージまで1.5倍程度の時間がかかると思っておいた方がいいかもしれない。

ちなみに曇天下でも、時間はかかるもののチャージは出来る。
まぁその場合、倍以上の時間が必要だろうと思われるので、決して実用的とは言えないだろうが…。
やはり性能をフルに発揮するには、テント場等でしっかり日光の当たる場所に置いておくのが最も望ましいということだ。



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次に、もはやおなじみとなりつつあるiphoneである。

そもそもソフトバンクの電波は山では9割方繋がらないというのは周知の事実だろう。
山での電波受信率はやはりドコモが最強であり、そのため僕はiphoneとドコモの携帯の2つを持ち歩いている。
しかし、なんとかiphoneを山で使えないだろうかと常日頃から考えていた。

そしてその結論として購入したのがポータブルWi-Fiである。

これはドコモのWi-Fiなので、端的に言うとドコモのFOMAエリア内でiphoneをWi-Fi接続して使うことが出来る。
つまり


ドコモの電波圏内でiphoneが使えるということだ!


ちなみに、FOMAの電波が入る山頂は結構な割合で存在する。
以前ヤマケイで実験していたが、百名山のうちおよそ4割程度の山頂でFOMAの電波が受信できるとのことだった。
つまりこいつを持っていれば、百名山の4割の山頂でiphoneが使えるということになる。
電波という弱点を補いさえすればiphoneは最強の情報ツールである、それが山で使えるメリットは限りなく大きい!!


この組み合わせは最強である!




と、思っていたのだが…



実際に使ってみると、携帯では電波バリ3の場所なのに、全くパケット通信をしてくれない。
『FOMA圏内ならばどこでも使える』 という売り文句のくせに、FOMA圏内にも関わらず全然繋がらないのである…


新手の詐欺か??(;´Д`)


まぁこれはあくまでも予想だが、FOMAのアンテナが3本立っている場所ならば、通話はできるが必ずしもパケット通信が出来るとは限らないということなのではないだろうか??
現に電波はあるのに携帯のiモードが繋がらないといった場所は結構ある。
ともかく結論から言うと、下界では大変使い勝手のよいポータブルWi-Fiだが、山では結局たいして使えないということだ。
ドコモのスマートフォンならちゃんと山頂でも繋がるのだろうか??興味がある。



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続いて、単三エネループ2本でUSB接続して電子機器を充電する事が出来るコイツ。
僕の場合、iphoneにドコモの携帯、ポータブルWi-Fiと、これで充電できる電子機器は結構ある。
実に使い勝手は良さそうだが、コイツも実は難があった…。


充電能力が弱すぎる。


試しにiphoneを充電してみたのだが、単三エネループ2本使用して、充電できたのはなんとたったの30%程度だった。
つまり、iphoneに限って言えば、フルチャージするためには8本もの単三エネループが必要と言う事だ!

馬鹿かwwwwww

あまりにも充電効率が悪すぎる!
それだったら、多少嵩張ってももっと充電能力のある充電器を別で持ってきたほうがよっぽど効率がいい。


今回、電子機器に関しては、予想に反してほとんどが使い物にならなかった。
まぁソーラーチャージャーのように気象条件の問題で使えなかったのは仕方ないが、物理的に使えなかったWi-Fiや、想像以上に低性能だった充電器などは正直ガッカリだった。
まぁ充電器など非常用と割り切れば使えなくは無いのだろうが…そもそもiphoneの消費電力量がでかすぎるのかもしれない。
いずれにせよ、僕のケースではあまり有効な道具とは言えそうにない。


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最後にオマケ。
これはテント内で服を干すために使った折りたたみハンガーである。


コイツは皮肉にも、最も役に立ったww


願わくば、次回はこいつを使わなくても済むような好天の中を縦走したいものである…


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by misawa_re7 | 2010-09-28 23:10 | 道 具


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