【その他】 お盆休みを利用して 北アルプス縦走4泊5日 雲ノ平、黒部源流、そして鷲羽へ!
皆様、ご無沙汰しております。
7月末から8月のお盆休みにかけて思いの他仕事の方が忙しく、ブログの更新が滞っておりました。
そんな中このお盆休み、かねてより計画していた北アルプス4泊5日の縦走計画を実行に移す事にした。
f0222003_23171978.jpg




縦走


登山の心得がある者ならば、必ず一度は耳にした事があるであろう。
山頂から山頂へ尾根伝いに歩き、幾つもの峰を一本の線で繋ぐ…さながら山の一筆書きとも言えるそれは、数ある登山の形式の中でも別格のスケールと魅力に溢れた山行形態である。


今年のお盆休みには長期縦走をしたい。


それは昨年の8月に僕らが登山を始めるにあたり、ひとつの構想として僕の中に既にあった。
山の魅力を語る上で縦走は避けて通れないと僕は考える。
もちろん日帰りや1泊の登山も魅力的ではある。
しかし、長期で山に入る縦走を通じてでしか感じる事の出来ない感動が数多くあるという事を、僕は高校山岳部時代に学んだ。
そして嫁と一緒に登山を始める以上、その感動を是非とも嫁にも体験してもらいたい…それは昨年登山を再開した時から僕の中にある、確固たる信念であった。

そしてそれを実現すべく、これまでの一年間で装備を揃え、日帰り登山から一泊登山へと段階を踏み、定期的に山を登ることで体力と技術を少しずつ積み重ねてきた。
時に日帰り登山でも重りを背負って登ったり、わざわざ雨が降るとわかっている山域に出向いていったり、雨が降る中バカみたいにテント設営の訓練をしたのも、ひとえにこの夏の縦走の為の準備といっても過言ではない。
僕が膝を壊すというアクシデントに見舞われなければ、この縦走までの間に2泊程度の山行を挟む事ができたのだが…
強いて言えばそれだけが誤算といえば誤算だったが、十分に機は熟した。


f0222003_2114454.jpg
今回の夏山縦走の目的地として僕が選んだのは、雲ノ平、黒部源流周回ルートだ。

1日目【赤線】 折立から入山し、太郎平小屋を経て薬師峠キャンプ場で一泊。
2日目【青線】 薬師沢へ下り、雲ノ平キャンプ場にて一泊。
3日目【緑線】 祖父岳、岩苔乗越を経て水晶岳往復。その後ワリモ岳、鷲羽岳を経て三俣山荘にてテント泊。
4日目【橙線】 双六小屋、双六岳を周回して、三俣蓮華を踏み、黒部五郎小舎にてテント泊。
5日目【紫線】 黒部五郎岳、北ノ俣岳を経て太郎平小屋へ、その後折立へ下山。

以上の4泊5日コースが今回の夏山縦走計画の全貌である。




今回、僕がこの山域を選んだのには理由がある。
それは今を遡る事13年前、僕が高校時代に初めて夏山縦走を経験したのが、ちょうどこの山域だったからである。
とはいえ、その当時のコースは今回のものとは全く異なり、新穂高より入山し、鏡平にて一泊、三俣で幕営し、鷲羽を往復、そして最大のハイライトは高天原にて温泉に入浴というとてつもなく渋いルートだった。
その後は確か双六で幕営して下山したように記憶しているが、はっきりと覚えているのは高天原の温泉までである。

その夏山縦走の記憶も13年の月日と共に色あせてしまったけれど、それでもなお鮮明に記憶に残っている光景があった。
それは三俣のテン場から見上げた鷲羽岳。そしてその鷲羽岳から見下ろした鷲羽池の美しさと、見渡す限りその目に山しか映らない、北アルプス奥地の幻想的な風景であった。
そう、僕にとって夏山縦走の心の原風景とは、鷲羽岳のそれに他ならないのである。
一般的に、鷲羽岳は北アルプスにある100名山の中でも比較的マイナーな部類に入るだろうし、最低一泊は要するその行程の長さから、縦走の途中でピークを踏む事はあっても、鷲羽それ自体を目的に山行計画を立てる人はそう多くないだろう。

だが敢えて言おう。



僕は鷲羽岳に登りたかったのだ。



もちろん雲ノ平も、水晶も、黒部五郎もとてつもなく魅力的な所だろう。だがしかし僕にとっては行きがけの駄賃に過ぎなかった。
そんなわけで、半ば僕のエゴで構築された今回の夏山縦走計画だったが、しかし山行内容自体は他の北アルプスの縦走コースと見比べても決して遜色ないだろう。
この縦走計画を完遂すれば、おそらく一生の思い出として僕らの心に刻み付けられる事は間違いなかった。




だが、この縦走計画を実行に移すにあたり、懸念材料がないわけではなかった…。
もちろん体力的な問題、あるいは荷物の重さといった問題もある。僕はともかく、そもそも嫁は今までに一泊登山しか体験していない。
それが突然4泊5日の長期縦走なのだから、全く未知の世界と言っても過言ではない。
まぁそれも考慮して、一日の工程時間は6時間前後、累計標高差は2000m以下の行程を組んであるから平気だとは思うが、不安と言えば不安であった。

しかしそんな事よりも僕の頭を悩ませ続けていたのは


僕の膝痛である。


6月の甲斐駒ヶ岳で痛めて以来、事あるごとに常に僕を苦しめ続けてきた膝痛…。
山に登るたびに必ず発症し、何度も撤退の辛酸を舐めさせられてきた。
いろいろと対策を試してはみたものの、これといった確かな手ごたえを得る事ができないまま、縦走当日を迎えてしまった。

しかし僕は今回、膝が痛かろうが縦走を完遂するという悲壮な決意の元、縦走に望んでいた。
縦走前日には整形外科に行き、考えうる限り最強の痛み止めを処方してくれと頼み、胃薬とセットで持参していた。
もしも膝痛が発症した場合、たとえ薬漬けになろうとも歩く覚悟だった。

しかし、もし万が一初日から膝痛が発症するようなことがあったら…
その時は薬師岳に登り、薬師峠に2泊して帰ってくるつもりだった。
4泊分もの荷物と食料を用意してきて、薬師岳往復のみというのはあまりに寂しい話だが、しかし初日に膝痛が発症した状態で北アルプス奥地へ足を踏み入れるのはあまりにリスクが高すぎる。
その場合は少なくとも1日で下山できる範囲での行動にとどめておくのが理性的な判断と言えた。




そんなわけで、期待と不安が入り混じった今回の長期縦走計画。
膝痛のリスクに入山当初とはかけ離れた天候不順。数々の不安材料を抱え、果たしてどのような結末を迎えたのだろうか??

その全貌は、前回の薬師岳のブログと合わせて近いうちに執筆予定なので、どうか気長にお待ちくださいませ(´・ω・`)


↓ しばらく放って置いたら尋常じゃなく順位が下がってしまったので、応援ポチを是非!(*´∀`*)

人気ブログランキングへ にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ

by misawa_re7 | 2010-08-21 23:23 | その他 | Comments(20)
Commented by ようよう at 2010-08-22 08:33 x
何とも悲壮な決意で望んだのですなぁ・・・。
それにしても周回ルートのマップ・行程表を見ると、
「たまんねーな、オイッ!」という気分になりますなw 羨ましい限り。。

雲ノ平・・・ワタクシの中では憧れに近い響きとなっております。
Commented by samantha802 at 2010-08-22 11:33 x
三俣蓮華に鷲羽岳、いいです
渋いですが、いいです
私には雲ノ平よりその2峰です!!

しかも4泊5日・・・
裏山です・・・

ささっ続きなんぞ・・・
Commented by のりじむ at 2010-08-22 21:20 x
こんばんは♪
ゆっきーさん1泊以上の経験無いのですか(; ̄O ̄)

それにしては表情に余裕があったような・・・
その後も気になるのでアップ楽しみにしてます(^^)
Commented by バル at 2010-08-23 07:24 x
むむむ・・・・

私もお盆は雲の平~黒部五郎岳に行ってたのですよ!

楽しみにしとります。^^
Commented by 酔いどれ係長 at 2010-08-23 07:50 x
おはようございます。

鷲羽岳・・・、いいですよねぇ。
雑誌やウェブの写真で、
双六小屋のバックにドーンとそびえてるのとか、
三俣蓮華岳からの姿を見て憧れてます。

4泊5日の縦走。
僕は今回断念しちゃったので、
その分続きをとっても楽しみにしております!
Commented by YUKA at 2010-08-23 20:50 x
わぁー。すごいですね。
4泊5日の縦走か…。
私はまず小屋泊からかなぁ。
まだまだ経験値が足りません。
Commented by すけろく at 2010-08-24 11:26 x
こんにちは~。お久しぶりです。ブログの更新が暫くストップしていたので心配してました。。

この山域は自分はここ数年ずっと夏になると通ってますね~。お気に入りです。
コース取り。双六山荘をピストンしている辺りが、、後半疲れが出ている中で大変でしたでしょう?強い意志を感じます。
双六カールのお花畑に癒されたことと思いますが。

雲ノ平への滑るゴロゴロ大石の登りは大変だったでしょう。。そして黒部五郎小屋への一直線の急降下に膝は悲鳴をあげなかったのか!!

続き楽しみにしてます。
Commented by 長次郎 at 2010-08-24 21:04 x
みさわさんこんばんは!
私も仕事のからみでごぶさたでした・・。

さて、このエリア、私一昨年おじゃましてきました!
雲ノ平は水晶から眺めただけでしたが、薬師~高天原~水晶~鷲羽~三俣~黒五のゴールデンコースでした!

ゴールデンコース=(あくまで私にとっての・・ですが・笑)
続き楽しみにしております!
Commented by こまち at 2010-08-25 17:27 x
黒部のゴローさんですね!
来年は会いに行きたいと思ってます。
続きを楽しみにしてますよ~。

膝痛は大丈夫でしたか?
私も膝が痛いのに、山へ行ってしまいました。
下界で大人しくできないです。(^^;)
Commented by misawa_re7 at 2010-08-26 18:39
>ようようさん

えぇ、もう最悪薬漬けでもいいから完全走破しようと覚悟しておりましたww
せっかく重い荷物背負っていったのに撤退とか悲しすぎますからね…

このルートは実に魅力的なルートですよね!
なかなか行程が縮められないのでおいそれと出かけられないのが欠点ですけど…

またいつか機会があれば是非!!
まぁ…今回はガスガスだったのでいいところだったのか全然わかりませんでしたがねww
Commented by misawa_re7 at 2010-08-26 18:42
>samanthaさん

でしょう?ww
鷲羽、その渋さがたまんねーっすよ!
マニアックすぎて百名山ではあまり名を知られていないところもマルです(・∀・)
基本的にこういう渋い山が大好きであります(-´▽`-)

いやいや、快晴の表銀座を歩いてきたお方が何をwww
こっちこそ裏山…('A`)
ちとレポには時間かかりますが、のんびり書きますね!
Commented by misawa_re7 at 2010-08-26 18:43
>のりじむさん

そうなのですよww
基本的に今まで1泊までの山行しか組めなかったので、荷物の料も歩行時間も未知の領域でした。
確かにそれにしちゃうちの嫁も頑張ってたほうかもしれませんね(*´∀`*)

時間がなくてなかなかアップできませんが、続き楽しみにしててください!
てか3日目までは大概同じようなカンジですけどねwww
Commented by misawa_re7 at 2010-08-26 18:44
>バルさん

なななな、なんとぉ!Σ(゚∇゚;)!!
まさかどこかですれ違っていたりしたりしなかったり!?
それか綺麗に日程がずれてて全く出会わなかったパターンでしょうかww

続き楽しみにしててください(*´∀`*)
Commented by misawa_re7 at 2010-08-26 18:46
>酔いどれ係長さん

こんばんわ!(*´∀`*)

鷲羽は基本的にマニアックな山ですけど、その存在感はピカイチだと個人的には思っております。
双六からも凄く綺麗に見えますけど、やはり三俣のテン場からの雄姿は圧巻ですよ!

まぁ今回は天候がアレでしたからねぇ…
行ってよかったのか、行かぬが正解だったのか正直微妙なところですww
またのんびりレポアップするんで楽しみにしててください♪
Commented by misawa_re7 at 2010-08-26 18:51
>YUKAさん

今まで1泊しかやってないのに、無謀にもいきなり4泊5日で行ってきてしまいましたww
まぁ僕が高校の時も仙丈で1泊の経験のみで次には4泊の縦走でしたから、コース取りや工程管理だけしっかりしていればさほど無理な山行でも無いと思いますよ(*´∀`*)
しかしやっぱりテント担いで歩いていると、山小屋泊の方々が正直とても羨ましかったですww
このルートは小屋も非常に綺麗なので、機会があったら是非!!
Commented by misawa_re7 at 2010-08-26 18:54
>すけろくさん

お久しぶりです!ご心配お掛けして申し訳ありませんσ(´∀`;)
なかなか仕事が忙しく、山にもいけずブログも書けずで大変な夏でしたw

僕もかつて高校の縦走で入って以来、ここの山域は大好きなんです!
どうも他の山域と雰囲気が違うというか…奥地に来てる!っていう実感が持てる山域なんですよねぇ(*´∀`*)
また来年も来ようかなと思ってます♪

詳しく書きたいところですが…レポをお待ちください(-´▽`-)
まぁ天候の事もあり、なかなか一筋縄ではいかなかった…とだけ申しておきます!
Commented by misawa_re7 at 2010-08-26 18:56
>長次郎さん

こんばんわ!(*´∀`*)
長次郎さんも仕事が忙しかったんですね、お疲れ様です!

いや、長次郎さんならずともゴールデンコースですよ!
この山域は僕にとっても特別な山域なので、また機会があれば訪れたいと思ってます(・∀・)
今回は薬師をコースから外してしまったんですよねぇ…
また薬師は個別で登りたいと思います♪

のんびり続き書きますので、楽しみにしてて下さい!(-´▽`-)
Commented by misawa_re7 at 2010-08-26 18:58
>こまちさん

そうです、黒部のゴローさんですww
なかなかアクセスの悪い山なのでおいそれと行けませんが、やはり一度は行ってみたい山ですよね(-´▽`-)
また徐々に続きは書いていきますので、気長にお待ちください♪

膝は…縦走前の薬師岳ではまた再発してしまいましたね。
痛むとわかっていても山に行ってしまうのは山屋の悲しい性でしょうかww
晴れた休日に自宅にいるのは拷問ですもんね(´・ω・`)
Commented by しょもも at 2010-09-02 21:03 x
こんばんは。
これは壮絶な記録の予感・・・
13日夜、風雨の薬師峠を楽しみにしとります(笑

私も鷲羽岳に登りたい!と言ってみたいが、まだまだ先の話になりそうです。
Commented by misawa_re7 at 2010-09-05 16:16
>しょももさん

すみません!こちらのコメント見落としてました(´・ω・`)

初日から暗雲立ち込める微妙な天候でしたww
実のところ13日の晩はそれほどでもなかったんですよね…
最もヒドかったのは…またブログにてσ(´∀`;)

鷲羽は非常にアクセスが悪いところですから、なかなか行けませんよね。
しかしいい山ですよ!かなり地味ですけどwww


<< 【山行記録】 夏風邪と膝痛を抱... 【山行記録】 雨中の中房温泉、燕岳へ >>