【山行記録】 GW登山 残雪の百名山 金峰山へ
GW前半は涸沢撤退のため一度も山に登る事が出来なかった。
涸沢はGW後半に再びリベンジするとして、せっかくの長期連休にそれだけしか登れないというのも悔しい話だ。
そんなわけで、GW中に残雪の百名山に登ろうと立てた山行計画のうちのひとつ、金峰山の山行記録である。
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金峰山 (きんぽうさん・きんぷさん) 【標高2595m】

金峰山は奥秩父山系の中でも西部に位置する、百名山のうちの1峰である。
標高こそ北奥千丈岳に劣るが、奥秩父山系の中では最も特徴的で有名な盟主とも言える山だ。
周囲には瑞牆山や乾徳山といった奇岩や岩稜が特長的な山が多く、自身も山頂に五丈岩という非常に特徴的なシンボルを有する。
奥秩父は首都圏からのアクセスも良く、特に西部には日本百名山に選出されている名峰も多いため、季節を問わず人気の高い山域である。
『金峰山』 の正式な読み仮名に関しては、長野県側は 『きんぽうさん』 山梨県側は 『きんぷさん』 と呼ばれる事が多いようであるが、正式にはどちらが正しいのかは不明。一般的には 『きんぷさん』 と呼ばれる事が多いようだ。
ちなみに僕は 『きんぽうさん』 と呼んでいる。

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2010年4月30日 天候:晴れ
廻り目平ルート往復(廻り目平キャンプ場~西股沢沿い林道~八丁平分岐~金峰山尾根コース~金峰山小屋~金峰山山頂)

・ 高低差、距離、コース概要は上記の通り。
・ 地図上の通し番号は、これからブログに添付する画像の撮影したポイント。




今回のGW登山の主旨は残雪登山にあった。
撤退の憂き目にあった涸沢もそうだったし、その後に行く予定だった御嶽山も然り。
それゆえ、涸沢と御嶽の代わりとも言うべき今回の山の選定にあたり、最も重要視した点は雪の有無だった。

残雪、それもアイゼンが必要なほどの残雪が未だに在る山。

そうなると必然的に2000m以上、それも森林限界以上の稜線を持つ山が望ましい。
その条件を全て満たす山として、今回僕がまず選定したのはこの金峰山であった。

金峰山の主ルートは一般的に瑞牆山荘から大日小屋を経由して登るルートだろう。
しかしそちらのルートは日当たりが良い場所も多く、僕が望む雪量と質が得られるかは少々疑問だった。
そこで目をつけたのが廻り目平から登る北斜面である。
北側斜面であれば間違いなく残雪の量はピカイチ、しかも適度に凍結していてアイゼン歩行の訓練にはもってこいのルートだろうと思われた。
こうして金峰山としては比較的マイナーなルートとなるであろう廻り目平からの登山路を登る事にしたのである。




【AM2:30】
起床。
前日海鮮バーベキューをたらふく食べたこともあり、若干胃がもたれぎみ。
今回は金峰山に登った足でそのまま横浜の友達の家に行く予定なので、山の道具のパッキングと合わせてそちらの荷物も用意した。
前日のうちに大半の荷物は車に積んであったので、ハイドレーションに水を詰めてパッキングするだけでほぼ準備は完了。




【AM3:30】
自宅を出発。
途中自宅近くのコンビニに寄り、地図のコピーと朝ごはんの調達。何だかんだとしているうちに、AM4:00くらいになる。
天候の方はそれほど良いともいえないが、かといって悪いわけではない。若干モヤがかかっている感じ。
山の付近には多少雲がかかり、それがどう発達するかで天候は変わってくると思われた。
しかし天気予報では降水確率10%で快晴の予報である。
毎度毎度の経験上、あまり天気予報はあてにしないようにはしているが、いい予報は信じたくなるのが人の心理だろうと思う。


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【AM6:30】
廻り目平キャンプ場、金峰山荘到着。(撮影地点1にて撮影)
金峰山荘は廻り目平キャンプ場の管理棟兼宿泊施設になっているようで、風呂もあり、AM12時~PM7時までは日帰り入浴もできるようだ。
今回は金峰山荘に関しては下調べをしてこなかったので、風呂があることすら知らなかったのだが…。
キャンプ場だけに、テント泊をしている家族連れが何組もいた。そもそもどちらかというと山装備の僕らの方が浮いている感じである。
沢筋にある場所なので、少々風が冷たいが、日差しのほうは暖かい。
朝方は若干曇っていたものの、この時点ではほとんど雲も無く、今日も1日快適な山行になりそうな空模様である。

ちなみに金峰山荘手前にゲートがあり、それを超えると一人当たり300円の駐車料金がかかる。
どうしても嫌な人は、手前の路肩に路駐ということになるが、個人的にはあまりお勧めしない。


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【AM7:00】
出発。(撮影地点1にて撮影)
日差しが暖かく、少し歩くだけで汗ばんでくる陽気だ。
廻り目平からはしばらく沢と並走している林道を歩く事になる。
キャンプ場の少し奥にゲートがあり、車はそれ以上入る事が出来ないようになっている。


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少し歩いたところに立派な岩がある。(撮影地点2にて撮影)
地図を見ると弘法岩とあるが、これの事だろうか??
この岩、ロープクライミングができるようだ。
山登りもいいが、やはりたまにはこういうクライミングも楽しそうだなとも思う。


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1時間弱歩くと林道終点になり、道幅も狭まり登山道の様相を呈してくる。(撮影地点3にて撮影)
ここから少し歩くと、八丁平と金峰山への分岐点に到着する。


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【AM8:02】
八丁平への分岐地点到着。(撮影地点4にて撮影)
ここから金峰山へは対岸に渡る。八丁平へは道を前進することになる。
ちなみに八丁平を登ると小川山、飯盛山方面へ出る事ができるようだが、山と高原地図によると、点線で記された登山道なので、あまり整備が行き届いていないのかもしれない。
対岸にはちらほら残雪が見え始めており、恐らくこの辺りから既に日陰にはある程度の残雪があるものと予想された。
しかし一度川を渡り確認をしたところ、沢筋に少し残雪がある程度でまだ本格的な残雪とは言えず、アイゼン装着は見送る。


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しばらく進んだ場所でアイゼンを装着(撮影地点5にて撮影)
徐々に高度を上げていくにしたがって残雪の量も増えてきた。
残雪自体はステップを切って歩けば壷足でも大して問題なかったのだが、徐々に凍結部分が目立ってきていた。
傾斜の急な登山道の半分ほどが凍結してきたのを見て、さすがにアイゼンが無いと危険と判断して装着した。


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このようにトレースになっているところは全て凍結している。(撮影地点5にて撮影)
更に上に行くと2枚目の写真のように道のど真ん中に氷の川が流れているような状態である。
しかもかなりの傾斜がある場所なので、アイゼンを装着せねば滑ってしまってとても歩ける斜面ではない。
さすがに沢筋の北側斜面である。正直僕の想像を超えた凍結っぷりである。

ちなみに、アイゼン装着地点から金峰小屋までの斜面の半分以上がこのような凍結路である。
ここは斜度のキツイ急登のため、壷足で歩くのなら凍結したトレース部分を避けて雪の上を歩くしかない。
この残雪期、快適に歩くならばアイゼンは必須と心得た方がいいだろう。

なお個人的な意見ではこの斜面にこの凍結状態ならば前爪のある10本爪か12本爪のアイゼンが望ましいと思う。
8本爪以下のアイゼンでももちろん問題は無いが、前爪を打ち込んで歩いた方が断然楽である。
何故ならば、足をフラットに置くには少々キツイ斜面も何箇所かあるからだ。
そのような場所の場合、8本爪以下ならば潔く凍結したトレースを避け、雪面を歩いた方が無難だと思う。
ちなみに12本爪ならば、凍結した道のど真ん中を何も考えず適当に歩いても全く滑らなかった。


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【AM9:25】
斜面中間地点にて休憩。(撮影地点6にて撮影)
ここからは瑞牆山と八ヶ岳がキレイに見える。
この場所には案内看板が立っており、ここがちょうど中間地点とのこと。
金峰小屋まで1時間、山頂まで1時間20分とあるが、雪の状態を考えるともう少しかかりそうな感じだ。

ここから小ピークまでの斜面は、ほぼ全部凍結路である。
金峰小屋に近づくにつれ斜度も緩やかになり、それに伴い積雪が多くなってくる。


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【AM10:43】
金峰山小屋到着。(撮影地点8にて撮影)
このあたりから空にだいぶ雲が出てくる。八ヶ岳方面も先程のようなキレイに澄んだ青空ではなくなってきてしまった。
とはいえ、まだ山を覆い隠すほどの雲ではない。
小屋に寄るのは帰り道ということで、まずは先に山頂を目指す事にした。


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小屋のベンチより、瑞牆山と八ヶ岳(撮影地点8にて撮影)

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小屋横の岩にて(撮影地点8にて撮影)

金峰山小屋からは森林限界より上の稜線歩きになる。
この雪の状態ならば、足を滑らせても滑落する心配は無いが、訓練も兼ねているためここからピッケルを使って歩く事にする。
ちなみに僕らのように訓練の目的がないのであれば、普通にストックを使って歩いた方が楽である。

金峰山小屋から山頂まではハイマツ以外に遮るものがほとんど無い雪面で、好きなコースを自由に歩く事ができる。
とはいえトレースを外すと一気に足がもぐるので、ここはおとなしくトレースを辿って山頂まで行く事にする。


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嫁は今回がピッケル初使用だ。
普段はダブルストックで両手持ちなので、片手で突かなければならないピッケルには少々戸惑っていたようだ。
本来ならば森林限界以上は滑落停止の練習をしてから望みたかったが、ここは滑落するほど斜面は凍結していないし、仮に滑ったところですぐに止まる雪質なので問題はない。
それに、そもそも滑り落ちたとしても、途中でハイマツに引っかかって止まるだろうし。
しかし元々高いところが苦手な嫁にとっては、この程度の斜面でも十分怖かったようだ。


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見上げれば青く澄んだ空。

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振り返れば瑞牆山と八ヶ岳。実に素晴らしいシチュエーションだ。
残雪に埋もれた白銀の斜面を、ゆっくり満喫しながら高度を稼いでいく。
この残雪歩きだけでもここに来た甲斐は十分にあった。
ここまでくれば山頂まではあと少しだ。ゆっくりアイゼンの爪を効かせながら一歩一歩登る。


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【AM11:30】
金峰山山頂到着。(撮影地点10にて撮影)
本来ならば五丈岩の横に出てくる予定だったが、直登のトーレスを辿ったため先に山頂側に出た。
どうやら登山道とは全然違う道を登ってきたらしい。
歩ける場所は基本的に何処でも道というのが雪山の醍醐味だが、一歩間違えると道迷いの危険性も孕むので気をつけたいところだ。




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山頂からの展望は素晴らしい!360度大パノラマである。
どうしても画像が小さくなってわかりづらくなってしまうのが欠点だが、雰囲気だけでも伝われば幸いである。

先程からずっと見えていた瑞牆山、八ヶ岳を筆頭に、南アルプスは仙丈ヶ岳に甲斐駒ヶ岳、北岳、間の岳、農鳥岳。


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モヤってしまっていてはっきりとは見えないのだが、富士山もちゃんと見えている。


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これが金峰山のシンボルともいえる五丈岩である。
このような奇岩が何故に山頂に鎮座しているのか…考えるだけでミステリーだ。
しかし、山頂に奇抜な岩があるというだけで、山の印象が全然違ってくるのは不思議である。
現に、金峰山といえばその雄大な展望よりも、まず山頂にあるこの五丈岩を思い浮かべる人が大半だろう。
そのような特徴的なシンボルを持つ山が、ここ奥秩父西部には非常に多い。
それがここ奥秩父が登山者に人気があるひとつの要因なのかもしれない。


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五丈岩と南アルプス。
右から甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳、間の岳、農鳥岳までは見える。
それ以南は雲で隠れてしまった。

ちなみにこの五丈岩、一応一番上まで登る事ができる。
岩の頂上からの眺めはさぞかし雄大だろうと、僕も五丈岩に挑戦してみた。


残念ながら途中で挫折(;´Д`)


下から見るより、思いの他この岩高いのである。
普段、仕事中には10mや20mは平気で登る高所作業者なのに、基本的に僕は高いところがあまり得意ではないのだ。
まぁ仕事中は胴綱や命綱でしっかり自己確保しているので、逆に全く確保できない状態で登るこのような場所の方が僕は怖い。
それ以前に岩の上部が凍っていて危なかったのだが…。


五丈岩トライのあとは、五丈岩の下でお湯を沸かして抹茶ラテを飲んで温まる。
本来ならば昼食を摂るところだが、今回はあまり時間的猶予がなかったため、昼食はあえて調理するものはやめ、行動食とお茶だけで済ますことにしていた。
食事は山行の大きな楽しみの1つなので、それが味気ない行動食に変わってしまうのは寂しいが、これが一番行動時間を短縮できる手軽な方法なので仕方ない。
またゆっくり時間のとれる低山で、盛大に調理して豪華な昼食を楽しむ事にする。


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【PM0:50】
山頂を出発。五丈岩を振り返る嫁。(撮影地点9付近にて撮影)
よくよく考えたら五丈岩をバックに写真撮影するのを見事に忘れていた。
気付いた時には写真くらい歩いてきてしまった。
今更写真一枚のために再び山頂まで登り返すのもバカな話である。また来た時に撮ろうと思う。


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風を切りながら軽快に下る。(撮影地点9付近にて撮影)




【PM1:15】
金峰山小屋到着。
小屋のある山では毎回必ず欠かすことなく購入している山バッチをここでも購入する。
だいぶバッジも増えてきたのでそろそろ整理しないと…。




【PM1:55】
中間地点到着。
ここまで1時間弱で来ているので、そこそこのペースである。
樹林帯の中や北側斜面は上りと同様凍結していてアイゼンの爪が良く効き歩きやすいが、日当たりの良い場所は雪が腐って歩きづらい。


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日当たりが良く、標高の低いあたりはだいぶ融雪が進んでいる。(撮影地点5付近にて撮影)
上りで雪を被っていた場所も、下ってくる頃にはもうだいぶ岩が露出していてアイゼンでは歩きづらい場所も出てきた。
そもそもこのあたりの積雪は、僕らが涸沢撤退する原因となった27日あたりに降った雪で、平年ならばこの程度の高度の場所には雪はないだろうと思う。
GWあたりにはほとんど解けてなくなってしまうのではないだろうか。
上りでアイゼンを装着した地点よりもだいぶ上でアイゼンを外す。


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しかしアイゼンを外すとまた残雪が現れるのはいわばお決まりで、早速残雪に足をとられて転倒している嫁。
アイゼンを手に持って歩いていたので下手に転ぶと危険である。
こういうときは面倒でもケースにしまうべきだと思った。




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林道に戻ってきた。(撮影地点2付近にて撮影)
上りでは背中越しに見えていた右岸の岩山を正面に見ながら下る。
この辺の岩山は、いかにもクライミングに適していそうな岩が多く点在している。
実際、キャンプ場の駐車場ではマットを持ち込んでボルダリングに行くと思われる人もいたし、登礫用具を車に積んでいる人も見かけた。
廻り目平キャンプ場をベースにGW岩登りを楽しむのだろう。それはそれで楽しそうだ(・∀・)




【PM3:00】
下山。
ここの駐車場のシステムは、管理棟である金峰山荘に駐車料金を納め、そこで駐車券をもらってから出るシステムになっている。
料金は1人当たり300円で、何名で利用したのかは申告制である。
ちょろまかすこともできたが、キッチリ2人分600円納めてきた。人間正直が一番である。

コースタイムは以下。

【AM 2:30】 起床
【AM 3:30】 自宅出発
【AM 6:30】 廻り目平キャンプ場到着
【AM 7:00】 発
【AM 8:02】 八丁平分岐到着
【AM 8:15】 発
【AM 9:25】 中間地点到着
【AM 9:35】 発
【AM10:43】 金峰山小屋到着
【AM11:00】 発
【AM11:30】 金峰山山頂到着

【PM 0:50】 金峰山山頂発
【PM 1:15】 金峰山小屋到着
【PM 1:30】 発
【PM 1:55】 中間地点到着
【PM 2:05】 発
【PM 3:00】 下山


総評

残雪の百名山に登るという当初の目的は100%満足のいく形で達成された。
奇しくも僕らを涸沢から撤退に追いやった積雪が、ここ金峰山では適度な残雪として僕らを楽しませてくれたからだ。
この時期としてはおそらく異例の積雪だった事だろう。
例年で行くとGW頃の金峰山は2000mくらいまではそれほどまとまった積雪が無いものと思われる。
しかしここ廻り目平からのルートは北側斜面なので、残雪というよりはほとんどが凍結路なので残雪期とはいえどアイゼンは必携だ。
森林限界以上の斜面もある程度あるが、残雪期ならばよほどピッケルは必要ないと思う。
金峰山小屋より上、森林限界以上の積雪状態は、麓からでもある程度目視できるのでそこで判断するといい。
GW中までならば、十分残雪登山を楽しめる山だと思う。

なお、廻り目平のルートはマイナーなせいか、ほとんど登山者がいない。
今回も山頂には20人以上人がいたが、反してルート上ですれ違った人間は1人のみという静かな登山道だ。
金峰山には行きたいが、静かな山行が好きな方はこちらのルートを選ぶといいだろう。


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by misawa_re7 | 2010-05-08 21:56 | 山行記録 2010


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